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ドラムセット各部の名称

「ドラムを始めたい!」と決めて始めたはいいものの、いざ人に話す時や買い物をする時に「チッチッって鳴るヤツ」とか「足で踏むデッカイ太鼓」ではスマートではない上、間違って伝わってしまう可能性もあります。そこで今回はドラムセットの各部の名称を紹介します。業界用語や省略語はカッコ内に記載します。

drumset-1 ドラムセットを正面から見た様子

drumset-2 足元の様子

皮モノ

バスドラム/ベースドラム(一般呼称:バスドラ、ベードラ、キックなど)

バスドラム Pearl MJ-218B No.23

足元にある一番大きなドラム。フットペダル(後述)で演奏するため、打面を床に対して垂直にセッティングします。右利きの人は右の足元にフットペダルが来るように位置を調節しましょう。ドラムセットの中では最大のサイズで、「ドンッ!」という地響きのような低い音が特徴です。

サイズは直径22インチ(約55センチ)が標準的ですが、18~26インチまでの偶数サイズが一般的に製造されています。口径が大きければその分音量も大きくなるので、ジャズなどで小音量が求められる場合は18インチなどの小口径が好まれます。深さは22インチの場合16インチ(約40センチ)が多いようです。

フットペダル

フットペダル YAMAHA FP7210A

バスドラムを演奏するための器具で、ペダルの上部に打面を叩くための「ビーター」が付いています。ペダルを踏むことによってビーターが打面に押し付けられ音を出すことができ、足を離せばスプリングの力でペダルが元の位置に戻ってきます。ビーターの角度、ビーターに付いているシャフトの長さ、スプリングの強さなどで踏み心地を調節できますので、いろいろと試してみるとよいでしょう。

スネアドラム(一般呼称:スネアなど)

スネア TAMA NSS1455

ドラマーの手元の正面にセッティングされるのがスネアドラムです。打面が下腹部から腰の辺りにくるように高さを調節します。打面と反対の面に接する金属製の「スナッピー」と呼ばれる響線(ひびきせん)が付いていることによって、独特な「パンッ!」という音がします。この「スナッピー」という言葉は和製英語で、英語では「snare(スネア)」といいます。この「スネア」が付いているので「スネアドラム」というんですね。スナッピーはオン/オフができ、オフにすることで「トンッ!」という普通の太鼓らしい音も出せます。サイズは直径14インチ(約36センチ)が圧倒的に多いのですが、13インチや15インチも時々見かけます。中には12インチ以下のサイズもありますが、それらは「ソプラノスネア」と呼ばれます。深さは5~6.5インチ(約12.5~16センチ)が標準的で、それより浅い3.5インチ前後の深さだと「ピッコロスネア」と呼ばれます。

タムタム/トムトム(一般呼称:タムなど)

タム SONOR ASC11-0807TT BF

バスドラムの上部に専用のホルダーでセッティングされます。右利き用のセッティングの場合、並べた時に小さい口径のタムタムが左側に来るようにするのが一般的です。シングルヘッドタム(打面のみの一面)とダブルヘッドタム(打面と裏面の二面)がありますが、現在のドラムセットではダブルヘッドタムが主流です。サイズはダブルヘッドタムの場合、直径8~14インチ(約20~36センチ)までの偶数サイズが製造されています。その中から2つを選ぶ時は12&13インチまたは10&12インチの組み合わせが一般的です。その時、高音の小さいサイズを「ハイタム」、低音の大きいサイズを「ロータム」と呼びます。ロックやジャズではタムやタムタム(tom-tom)と呼ばれることの多いこの楽器ですが、吹奏楽においては銅鑼(ドラ)のことをタムタム(tam-tam)と呼ぶので、その時は「トムトム」と呼んで区別します。紛らわしいですが覚えておくと良いでしょう。

フロアタム(一般呼称:フロアなど)

読んで字の如く、床に置くタムタムです。サイズは14~18インチが製造され、一つ選ぶとしたら14インチか16インチをおススメします。タムタムが左から徐々に大きいサイズに並んでくるので、フロアタムはタム類の一番右側にセッティングするのが一般的です。

金物

ハイハットシンバル(一般呼称:ハイハット、ハットなど)

ハイハット SABIAN SBR-14THH

二枚のシンバルを貝のように向かい合わせで重ねて、専用スタンドに取り付け、スネアドラムの左側に来るようにセッティングします。専用スタンドの足元にはペダルがあるので、左足が無理なく乗せられるよう位置を調節しましょう。

サイズは直径14インチ(約36センチ)がほとんどで、ジャズ・フュージョン系のドラマーさんに時々13インチを使う方がいます。二枚のシンバルにはトップ(上)とボトム(下)があり、一般的にはボトムの方が重くなっています。

ライドシンバル(一般呼称:ライド、トップシンバルなど)

ライド PAISTE Line Full Ride 20″

セッティングする位置はロータムの右奥かフロアタムの右奥のどちらかが多いのですが、どちらでも構いません。海外のドラマーさんはロータムの右奥にセッティングする人が多いようです。ジャズではこのライドシンバルをメインに使うので「トップシンバル」と呼ぶことがあります。

サイズは直径20インチ(約50センチ)がジャンルを問わず使われますが、18インチや22インチもあります。

クラッシュシンバル(一般呼称:クラッシュ、セカンドシンバル、サイドシンバルなど)

Zildjian A 18″

セッティングする場所は自由ですが、一般的にはハイハットとハイタムの中間に置かれることが多いようです。二枚以上セッティングするドラマーさんも多いのですが、まず一枚選ぶなら直径16インチ(約40センチ)、二枚目は18インチ(約45センチ)をおススメします。

ハイハットやライドシンバルが同じパターンでリズムを刻むのに対してクラッシュシンバルはアクセント用に使われます。そのため「セカンドシンバル」や「サイドシンバル」などの呼び方があるのです。

ドラムスローン(一般呼称:イス、ドラムイス、スローンなど)

ドラムイス TAMA HT130

現在ドラマーさんが座るドラムスローンのサドル部分は合成皮革製の丸型が多いのですが、近年は四角型があったり、背もたれが付いたりとさまざまな工夫がされてきています。高さの変え方もさまざまです。単にネジを緩めて上下させるものやサドル部分を回して調節する「スクリュー型」が多いですが、空気圧で調節するものもあります。


ドラムセットを組み立てよう
それぞれの楽器の高さや角度は調節することはあっても、ドラムセット全部を組み立てる機会はなかなかありません。この動画ではドラマーのNANA-Aさんとパール楽器製造の社員さんを迎え、ドラムセットを梱包された状態から組み立てる模様が収録されています。とても丁寧な説明で良いのですが、残念ながら紹介されている「FORUMシリーズ」は現在、製造されていません。

「スタンダード」に慣れておくといいかも

ドラムセットの各部の名称は人によって呼び方が違います。もちろん今回紹介した呼び方が全てではありません。一度に覚えるのは大変だと思うので徐々に慣れていきましよう。近頃ドラムセットのカタログを見ていると、タムタムの口径が10&12インチの組み合わせを「スタンダード」とする傾向にあるようです。しかし練習スタジオやライブハウスの備品として置いてあるドラムセットは、下の表にある「ロック系」のサイズがほとんどなので、このサイズに慣れておくことをおススメします。

BD SD TT FT HH crash ride
ロック系 22 14 12.13 16 14 16 20
フュージョン系 20 14 10.12 14 14 16 20
ジャズ系 18 14 12 14 14 16 20

BD=バスドラム、SD=スネアドラム、TT=タムタム、FT=フロアタム、HH=ハイハット