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シンバルの種類と選び方

アクセントを付けたりビートを刻んだりドラムセットの高音部分を司るのがシンバルです。シンバルはブロンズ合金で作られています。ブロンズは銅と錫の合金で、胴:錫の割合がおよそ8:2~9:1です。その他にも別の金属を配合し、独自の合金でオリジナリティーを打ち出していくメーカーもあります。シンバルの叩く部分は大きく3つにわかれています。

叩く部分の名称

シンバル

エッジ

一番端の円周上を「エッジ」といい、大きい音・アクセントとして使われる「ジャーン!」という音はここを叩きます。基本的にはここを叩く事が多いでしょう。

ボウ

面の部分は「ボウ」といい「弓」のことです。シンバルを真横から見るとちょうど弓の形に見えることからそう呼ばれます。
エッジとは違いビートを刻む時や粒立ちがする音を出したいときはこの部分を叩きます。ハイハットやライドを叩く時に主に使います。

カップ

真ん中の膨らんだ部分を「カップ」といいますが、これば日本での呼び方です。海外では「ベル」と呼ばれます。
ボウより高い音を出したい時にこの部分を叩きます。ライドでアクセントを付けながらビートを刻む時などに使います。

シンバルの種類

ハイハット

ハイハットシンバル

シンバルを上下に重ねスタンドに取り付けフットペダルにより開いたり閉じたりできるシンバルです。上のものをトップ、下のものをボトムと言います。基本的にビートを刻む時に使用し、シンバルの中でも特に様々な音を出すことができます。サイズは14インチのものが一般的です。

ボウをチップで叩くと「チッ」と歯切れの良い音、エッジをショルダーで叩くと「ジッ」と少しラウドな音になります。ハーフオープンで演奏するときはエッジを叩くと良いでしょう。ただ開きすぎに注意。2枚のシンバルが擦れる音が残るように開き具合を調節しましょう。

ライド

主にボウ部分をスティックのチップで叩きビートを出します。20インチのものが一般的です。
メーカーのロゴがプリントしてある辺りを叩くのが一般的で「チーン」という音がします。写真でも確認できますが、およそシンバルの半径の中間辺りの円周上です。
エッジに近い部分を叩くと「ジーン」と少し濁ったような音、カップに近い部分だとサスティーンの短い軽めな「チーン」となります。カップをチップで叩くと「チン」というかわいらしい音、ショルダーだと「カーン」というアクセントの効いた音になります。
カップを使いアクセントを付けたりクラッシュのように叩きアクセントを付けることもできます。

クラッシュシンバル

エッジをショルダーで叩くのが一般的で「ジャーン」というアクセントの効いた音になります。小節の頭やシンコペーションをする時などアクセントを付けるときにバスドラムを踏む時やスネアと一緒に叩く事が多いです。ジャズドラマーはライドのようにボウをチップで叩くことがあります。ライドシンバルとは違った音色なので、その違いを楽しんでいるのですね。

サイズはドラムスローンに座った状態から見て

  • 左が16インチ
  • 右が18インチ

のものが一般的なセッティングです。

スプラッシュ

クラッシュシンバルをそのまま小さくしたようなシンバルです。「スプラッシュ」とは水しぶきがかかる時の擬音で「ピシャッ」というイメージです。クラッシュより高音でサスティーンが短いのが特徴です。一般的なサイズは8,10インチです。

チャイナ

文字通り中国をイメージして作られたシンバルです。京劇に使われるシンバルや銅鑼を想像してもらうと良いでしょう。裏返しにセッティングし、裏側のエッジもしくはエッジ付近のボウをショルダーで叩くのが一般的です。「クシャーン」という派手な音色なので、効果は抜群。でもあまり多用すると他のメンバーからうるさがられる危険があるので、十分注意してくださいね。一般的なサイズは16,18,20インチです。

サイズとウェイト

シンバルのサイズによるピッチ、サスティーン、ボリュームの関係は以下のようになります。

大きい   小さい  
ピッチ 低い 高い
サスティーン 長い 短い
ボリューム 大きい 小さい

またシンバルのウェイト(重さ)でも音のキャラクターは変化します。区分はTHIN(薄くて軽い)、MEDIUM(中間)、HEAVY(厚くて重い)のように分けられることが多いようです。

薄い/軽い 厚い/重い
ピッチ 低い 高い
サスティーン 短い 長い
ボリューム 小さい 大きい

シンバル豆知識

キャストシンバルとシートシンバル

シンバルの種類は製造工程の違いでキャストシンバルとシートシンバルに分けられます。

キャストシンバル

シンバル一枚分の金属の塊を成形して作られるシンバルをキャストシンバルといいます。

シートシンバル

あらかじめ用意された金属シートを成形して作られるシンバルをシートシンバルといいます。

製造コストの面からシートシンバルを安価のシリーズに充てるメーカーもありますが、それはシートシンバルが「良くない」のではありません。シートシンバルの特性を活かし、最高級のシンバルを作るメーカーもあります。

それぞれの特徴を比較すると以下のようになります。お互いを比較しての印象ですので、絶対的な特徴ではありません。

キャストシンバル シートシンバル
柔軟性 硬い 柔らかい
トーン ダークで落ち着いている 明るく煌びやか
サスティーン 短い 長い

ハンマリング

シンバルの製造工程に「ハンマリング」というものがあります。職人がシンバルの表面をハンマーで叩くことにより音色を調整し、より楽器らしくするとても重要な工程です。元々は職人が一枚一枚ハンマリングして作るのが一般的でした。技術の進歩によりこのハンマリングもオートメーション化が可能になり「マシン・ハンマリング」されたシンバルが普及してきました。さらなる技術の進歩で、職人がハンマリングする熟練されたランダムな痕跡までシミュレーションできるようになり、職人の「ハンド・ハンマリング」と機械の「マシン・ハンマリング」に差があまりなくなってきているのが現状です。メーカー側としては一日中ハンマリングしている職人さんの健康への気遣いもありますし、安定した精度のシンバルが得られるのもメリットでしょう。ユーザー側としては「安定した商品」から「職人の一枚一枚違う味わいの音」まで選べる幅が拡がっているので、シンバル選びに楽しみが増えています。

シンバルをリリースする主なメーカー

・ZILDJIAN(ジルジャン)http://www.zildjian.jp/
・SABIAN(セイビアン)http://www.pearlgakki.com/sabian_drum/
・PAISTE(パイステ)http://moridaira.jp/paiste
・MEINLE(マイネル)http://meinl.jp/cymbals/top.html
・ISTANBUL AGOP(イスタンブール アゴップ)http://www.nonaka.com/istanbul_agop/
・ISTANBUL MEHMET(イスタンブール メメット)http://www.nonaka.com/istanbul_mehmet/
・UFIP(ユーヒップ)http://www.kikutani.co.jp/UFiP/UFiP-index.html
・TURKISH(ターキッシュ)http://www.komakitsusho.co.jp/brand/tu/index.html
・BOSPHORUS(ボスフォラス)http://www.komakitsusho.co.jp/brand/tu/index.html
・小出(コイデ)http://koidecymbal.com/ ※日本唯一のシンバルメーカー
・AGEAN(エイジーン)http://ageancymbals.jp/

AGEANについて

2002年にトルコで設立されたシンバルメーカー。大手メーカーの製造工程の多くがオートメーション化される中、材料にもこだわり、作業工程を全て手作業で行うという伝統技法を守っています。トルコの大手メーカーで長年修業を積んだ職人の技は非常に評価が高く、日本でも林立夫氏、高橋幸宏氏、玉田豊夢氏をはじめ、一流のドラマー達がAGEANのシンバルをセレクトしています。全国でも徐々に取り扱う店舗が増えています。

マイシンバルを持つならどれから揃える?

よく使うハイハットやクラッシュを買うのも良いと思います。ただそれらはスタジオやライブハウスに備品としてほとんど置いてあります。だったらあまり置いていないチャイナやスプラッシュを買うのはいかがでしょうか?ただシンバルスタンドも一緒に買うのをお忘れなく。

定番商品も知っておきたい!

音の好みはそれぞれですが、それでもやはりベストセラーと言われる商品やシリーズがあります。

ジルジャン/Aジルジャン ニュービートハイハット

A Zildjian New Beat Hi Hat

ジャズドラマーのルイ・ベルソン氏の協力のもと1960年代に開発されたハイハット。鮮明なチック音(チッチッという歯切れの良い音)が人気となりベストセラーとなっています。

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ジルジャン/Aジルジャンシリーズ

A Zildjian Ride ピングライドシンバル 20インチ

ハイハット、クラッシュ、ライドなどの呼称はこのシリーズのシンバルに付けられたことで世に広まりました。

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パイステ/2002シリーズ

PAiSTE 2002 China 20 PAiSTE 2002 China 20″

1970年代に発売され、故ジョン・ボーナム氏(レッド・ツェッペリン)やイアン・ペイス氏(ディープ・パープル)等が好んで使ったことで人気に火がつきました。

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