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フットペダルの種類と選び方

フットペダル:各部の名称 フットペダル:各部の名称

バスドラムを演奏するのに使用されるのがフットペダル(キックペダル)です。手はスティックを持って演奏するのに対し、足はフットペダルを踏んで演奏します。そうなると、とても重要なアイテムであることがお分かりいただけると思います。各パーツによる音色の変化や調節の仕方を覚えて、自分に合ったフットペダルを選びましょう。

カムの種類

カムはチカラの方向を変える部品で、フットボードを下へ踏んだチカラをバスドラムの垂直になっている打面へ向きを変えます。カムの形状によって、大きく2種類にわけられます。

真円カム

カムが回る軌道が真円になるものを「真円カム」といいます。カムに取り付けられているチェーンなどの駆動部分が真円の軌道に沿って動くので、チカラの伝わり方が素直で踏み心地のクセが少なくなります。

偏芯カム

カムが回る軌道が楕円になるものを「偏芯カム」といいます。軌道を楕円にすることで、ビーターが徐々に加速してパワフルな音が得られるなどの効果があります。

チェーン、ベルト、ダイレクトドライブの違い

ビーターとフットボードをつなぐ部品が駆動(ドライヴ)部分となります。種類によって、それぞれ特徴があるので主な3種類の駆動部分を紹介します。

チェーンドライヴ

現在もっともポピュラーなのがチェーンドライヴです。シングル(チェーン1本)とダブル(チェーン2本)がありますが、ダブルの方がチカラの伝達が大きいでしょう。ただその分踏み心地は重く感じます。あまりないことですが、もし千切れた時にダブルだと一本は残るので演奏は続けられます。歴史は以外に浅く1980年に入ってから普及しました。

ベルトドライヴ

ベルト状の繊維が使用されています。チェーンと比べると踏み心地は少し軽く感じます。物理的な重さや繊維の伸縮度合いも関係して、多少パワーが落ちる気がします。ただ繊維という特性上、踏んだ時の足への負担は軽減されます。またベルトドライブはチェーンのような「カチャカチャ」という音が少ないので、レコーディングの現場で好まれることがあります。今は繊維が使用されていますが、昔は革が使用されていました。

ダイレクトドライブ

チェーンやベルトの部分が金属片になっているものをダイレクトドライヴといいます。チカラの伝達は一番無駄がなく、ペダルの戻り方は「遊び」がないため一番速いです。チェーンやベルトの「遊び」に慣れている人には少し違和感があるかもしれません。少しお値段が高く、高級機種に設定されていることが多いようです。

ビーターの種類

素材

フェルト、ウッド、樹脂などがあり、その中でもフェルトが大半を占めます。フェルトはオールジャンルにマッチしますが、長く使っているとすり減ってしまうのが残念です。ウッドや樹脂はフェルトに比べるとパワーが出ますが、その分ヘッドに負担をかけてしまいます。以前はラバーもありましたが、最近はあまり見かけなくなりました。

形状

円柱型、立方体型(多面型)、交換型があります。立方体型(多面型)の場合、樹脂で作られていることが多いようです。そのうち2面利用できるタイプは一面がフェルト、裏面が樹脂が使えるようになっています。交換型は打面に当たる部分を交換することができるので、手軽に違った素材のビーターに変更できます。多くのビーターは打面に当たる部分が丸くなっており、接地面が「点」で当たるようになっていますが、接地面を多くするため「面」で当たるよう平らにしてあるタイプもあります。面で当たることでバチバチとした鋭いアタック音が得られます。

フットペダルの主な調整

ビーターシャフトの長さ調整での変化

ビーターの付け根部分にあるボルトで調整できます。チューニングキーで調整できるモデルが多いようです。

長い         短い        
踏み心地 重い 軽い
ビーターの戻り ゆったり 速い
出力パワー

シャフトを短くしすぎるとビーターシャフトの反対側がバスドラムの打面に当たって、傷をつけてしまうことがあるので注意しましょう。

ビーターの角度調整での変化

スプリングの上部にあるボルトで調整できることが多いようです。ここもチューニングキーで調整できるモデルが多いようです。

打面に対しての角度大 打面に対しての角度小
踏み心地 重い 軽い
ビーターの戻り ゆったり 速い
出力パワー

打面に対しての角度を大きくしすぎるとフットボードから足を離したときに、ビーターの裏側が足の甲に当たってしまうことがあるので注意しましょう。

スプリング調整での変化

スプリング下部のボルトとナットで調整できます。手で回せるようになっているモデルが多いのですが、かたく締まっている時はペンチなどを使う必要があるでしょう。

強         弱         
踏み心地 ヒットの直前に重くなる 軽い
ビーターの戻り 速い ゆったり
特徴 小さい音量での演奏が困難

スプリングを緩めすぎるとビーターが戻ってこなくなるので注意しましょう。

初心者向けお勧めモデル

PEARL P-920

PEARL P-920

パールのヒット商品「Eliminator」シリーズのデザインを継承したエントリーモデル。真円カムの採用で踏み心地もスムーズ。ビーターはフェルトと樹脂の二面タイプ。アンダープレートも付いているので踏んだ時の安定感も十分です。

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TAMA HP30

TAMA HP30

タマの人気商品「Iron Cobra」に搭載されているカム「Power Gride」の採用によりパワーが出やすい設計になっています。こちらのビーターもフェルトと樹脂の二面タイプになっています。

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ジャンル別お勧めモデル

ロック向け:TAMA HP900PN

TAMA HP900PN

真円カムの上部をカットすることで打面に当たる直前に加速する動きを実現しています。またカム自身を軽量化したことでスムースかつパワフルな動きを両立させています。

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メタル向け:AXIS A-L2

AXIS A-L2

近未来的でメタリックなデザインはまるで精密機器を見ているようです。「メタル向け」というよりは「高速&パワフル」な演奏に適したペダルです。このメーカーの最大の特徴は踏み心地の「軽さ」。さらにダイレクトドライヴによるビーターの戻りの速さで高速演奏を可能にします。

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George Kollias – Blessed Dead Jam
ここでAXISのペダルを使っているGEORGE KOLLIAS氏を紹介します。ギリシャの出身で「スウィベル奏法」を駆使しbpm280で16分音符を連打するスーパードラマー。AXISのエンドーサーで自身のシグネチャーペダルもリリースしています。自身が参加するバンド「NILE」で来日するときは、ドラムクリニックを開催することもあるので、要チェックです。

オールラウンダー:DW DW-9000XF

DW-9000XF

オールラウンダーということで紹介させていただきますが、色々な調節ができることで「多くのドラマーのニーズに応えることができる」という方が正しいでしょうか。部品を交換することなくカムの軌道を変えられる機能や、取り外すことなくチェーンの長さを変えられる機能など独自のアイデアが満載。またスムースな動きを実現するためのアイデアも随所に見られます。ヒットシリーズの「5000」のパワフルさに加え、軽やかなアクションで多くのドラマーさんに愛されています。

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たくさんのモデルが出ているため、選ぶのにとても迷ってしまうと思います。まずは練習スタジオにあるペダルを調整してみて、自分の好みを把握すると良いでしょう。