カーマイン・アピス

1946年12月15日~

ロサンゼルスを始めアメリカ4都市には“カーマイン・アピスの日”があるほど音楽活動に功績を残したハードラックドラマーの草分け的存在。生けるレジェンドの一人。

History

  • 高校在学中 ジェームス・ブラウン、アレサ・フランクリン、ウィルソン・ピケットなどのバックバンドを経験。
  • 1966年 Vanilla Fudge結成。
  • 1969年 Vanilla Fudge脱退。
  • 1970年 Cuctus結成。
  • 1973年 ジェフ・ベックらと共にBeck, Bogert & Appice結成。その後自然消滅。
  • 1975年 KGB結成。
  • 1977年 ロッド・スチュワートのバンドに加入。
  • 1978年 バディ・リッチとのセッションを行う。
  • 1981年 自身初のソロ「ロッカーズ」を発表。また弟のヴィニー・アピスとも競演。
  • 1983年 Ozzy Osbourneのツアーに参加。
  • 1984年 Vanilla Fudge再結成。
  • 1985年 King Kobra結成。
  • 1988年 Blue Murderに参加。
  • 1989年~ 様々なミュージシャンと競演、過去のバンドの再結成など65歳になった今なお現役で活躍している。

ドラムプレイの特徴

筆者は生でカーマイン・アピス先生のプレイを見たことがありますが圧巻の一言でした。
自分が生まれる前から現役でバリバリ活動していたドラマーを見るのは非常に興奮かつ勉強になりました。
ちゃっかりサインと写真まで一緒に撮ってもらい今では家宝になっています。

話がそれました。すいません。
彼の特徴はパワフルさ、ジャズの影響からくる繊細さ、そして様々なアイディアにあると思います。
マッチドグリップで大音量でドラムを鳴らし派手で攻撃的なプレイを前面に押し出すスタイルは彼から始まったと言っても過言ではありません。
スティック・トワリングを得意としておりプレイ中にもよく披露しています。
またコーラス、ボーカルにも良く参加しており歌心も分かるハードヒッターです。
他にもリニアグルーピング(16音符を6・6・4で分ける事)を使ったフィルや手足のコンビネーションを使ったフィルを良く使います。
ジョン・ボーナムにラディックを紹介したりコージー・パウエル始め後進のハードロックドラマー達に影響を与えています。
生で見た時メチャメチャデカかったです。

ドラム・セッティング

王道ハードロックなセッティングです。
ツーバス。ツータム、ツーフロア、チャイナシンバルを両手側に1枚ずつセット。
他にも様々な面白いアイディアを持ち、
チャイナシンバルを裏表逆にセットしたり
ベースアンプにマイクを繋ぎバスドラムの音を出したり
スネアにワウペダルを繋いだり
スティックを逆さに持ちグリップエンドにチップをつけるなど。(彼のモデルスティックは両側にチップがついています。)
若手ドラマーのセッティングなども取り入れたり時代に合わせてセッティングも変化させています。
この適応力(好奇心からなるものと思いますが)のおかげで現在も活躍し続けられているのだと思います。

ドラム動画


Vanilla Fudgeでのライブ。


弟であるヴィニー・ポールとのドラムバトル。


圧巻のドラムソロです。