《初心者向けドラム講座》ドラムスティックの振り方《全ての基本となる4つのストローク》[記事公開日]2023年6月28日
[最終更新日]2023年6月28日

ドラムスティックの持ち方を覚えたら、次にストロークの基礎を覚えるのがおすすめです。この記事で紹介する4つのストロークを極めれば、ほとんどのドラムパターンやフレーズを習得することができると言っても過言ではありませんので、しっかり習得していきましょう。

目次

1:ストロークとは? 2:基本中の基本となる4つのストロークダウンストロークアップストロークタップストロークフルストローク 3:ストロークの効果的な練習方法

ストロークとは?

「ストローク」は日本語で”打つこと”(連続する動作の中の1つ)を意味しており、ドラム用語としてはその名の通りスティックを振る、叩くことを指し、1回の振りの中で”何回叩くか”によって名称が変わっていきます。スティクを握った手(手首)の高さが最も高い(振りかぶった)位置を「アップポジション」、最も低い位置を「タップポジション」、打面から少し浮かせて止めている状態を「レスト(セット)ポジション」と呼びます。この3つのポジションの組み合わせによって様々な演奏をすることができます。
※タップポジションとレストポジションは基本的に同じ位置ですが、動作の途中か、静止状態かの違いです。この記事ではタップポジションで説明します。

シングルストローク

1振りで1打することを「シングルストローク」と呼び、最もスタンダードかつ基本中の基本であり、あらゆる奏法の基礎となるストロークです。

ダブルストローク

1振りで2打することを「ダブルストローク」と呼びます。1振りの中で、1打した後、そのリバウンドを拾い、指や手首でもう1打します。

トリプルストローク

1振りで3打することを「トリプルストローク」と呼びます。1振りの中で、1打した後、そのリバウンドを拾い、指や手首で2連打します。

4ストローク

1振りで4打することを「4ストローク」と呼びます。1振りの中で、1打した後、そのリバウンドを拾い、指や手首で3連打します。これ以降は「5ストローク」、「6ストローク」と叩く回数が名称になります。

基本中の基本となる4つのストローク

ドラムを演奏する上で最も重要な「シングルストローク」は4つの基本的なストロークで構成されています。この4つをマスターするだけでもドラマーとしての演奏力が格段に向上しますので、覚えておくと良いでしょう。
※「ダブルストローク」、「トリプルストローク」等についてはまた別の記事で解説する予定です。

ダウンストローク

アップポジションから1打した後にタップポジションに戻します。力で無理やり止めようとしてもブレるなどして上手くいきませんが、インパクト(打面にスティックが当たる瞬間)時に手を握ることによって簡単に止めてタップポジションに移行することができます。アクセントを付ける際に使用し、アップストロークやタップストロークに繋がる動作になります。

アップストローク

タップポジションから1打した後にアップポジションへ移行します。手首を落とすことでスティックが自然と前に下がり小さい音で1打できますので、そのまま肘、肩を連動させ腕を上げます。ダウンストロークやフルストロークに繋がる動作になります。ダウンストロークでセットで使用することがおおく、ダウンストロークとアップストロークの強弱の差でダイナミクスを表現することができます。

タップストローク

タップポジションから1打した後にタップポジションを継続します。いかに小さい動きで、小さい音を表現できるかがポイントです。アップストローク、タップストロークに繋がる動作になります。

フルストローク

アップポジションから1出した後に再度アップポジションに戻します。アクセントを付けたり、大きい音量で叩きたい際に使用します。ダウンストローク、フルストロークに繋がる動作になります。

ストロークの効果的な練習方法

それでは上記で紹介した4つのシングルストロークを効率的、効果的に練習する方法である「アクセント移動」を解説していきます。もちろん練習方法はこれだけではありませんので、一例として参考にしてください。

練習紹介の前に!

ドラム譜で説明、解説していきますので、譜面が読めるようになっているとベストですが、そこまで難しくない内容ですので、初心者の方でも安心してください。まずは練習におけるポイントを説明します。

譜面の読み方はこちらの記事を参考にしてください。

ドラム譜の読み方、書き方《②ドラム譜の基本編》

アクセントとは?

ドラムを演奏する上での「アクセント」は連続する音の中で一部の音を強調することを意味します。楽譜上では「>」が用いられていることがほとんどです。(デクレッシェンド記号に似ていますが、別の意味と捉えてください。クレッシェンド記号と共に使用される場合もあります。)

ポイント①クリックを使う

クリック(メトロノーム)はなるべく使いましょう。正確なテンポキープや自分の苦手なテンポを理解する上で重要です。スマホアプリや電子ドラム内蔵のもの、音楽ソフトなどなど無料で使用できるものも多くありますので、使用してみてください。機能性の高さや長く使用することを考えれば「TAMA / Rhythm Watch RW200」がおすすめです。今回の練習方法では4分音符でクリックを鳴らします。できる人は8分音符、16分音符で鳴らしての細かい確認や4分で鳴らしたクリックを8部裏に感じて練習するなどもおすすめです。

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ポイント②右足、もしくは左足でリズムを取る

クリックに合わせ4分音符で右足、左足を踏みながらを前提にしてください。これをやらないと間違えていても、気付かずに出来ていると思い込んでしまう場合があります。逆にしっかり4分でリズムをとりながらアクセント移動ができていれば、ひとまずマスターしたと言っても良いでしょう。

ポイント③ストロークを理解する

重要なのはあくまで”ストロークの確認”ですので、譜面通りに叩く前提で”4つのストローク”ができているかを確認してください。音での確認も可能ですが、判断するのはやや難しいため、鏡を見ながらフォームの確認動画を録って確認するのがおすすめです。スティックの軌道やアップストロークとダウンストロークの差(ダイナミクス)がしっかりついているか、右手と左手のバランスは良いかなどを確認していきましょう。

ポイント④リズムの裏拍を意識する

これは中級者、上級者向けの考え方なので初心者の方はひとまずスルーしてもOKです。もしできるようになったら戻ってきて、見てください。
「裏拍」というのはベースとなっているリズムの偶数拍を指します。8分音符主体であれば8分裏は「1(2)3(4)5(6)7(8)」となります。
※()内が裏拍(8分裏)。1、3、5、7は4分音符で考えれば1、2、3、4と言い換えられます。
この裏拍が意識できるようになるとリズムも安定し、クリックに合わせることに対してのストレスがほぼ無くなりますので、バンドアンサンブルやレコーディングでも非常に役立ちます。
アクセント移動では16分音符が主体になりますので、8分裏、16分裏が出てきます。数字で表すのであれば「1[2](3)[4]5[6](7)[8]9[10](11)[12]13[14](15)[16]」となります。
※()内が8分裏、[]内が16分裏。4分符の場所は1、5、9、13です。

1つ目(4分表)

最も簡単なのが16分音符の「1つ目(4分頭)」にアクセントを持ってくる練習です。右足(もしくは左足)を踏む位置とアクセントの位置が同じ場所になりますので、比較的すぐに習得できるパターンです。右手はダウンストロークとアップストロークの繰り返し、左手はずっとタップストロークです。この際にストロークやダイナミクスの確認をしっかりして慣れておくと良いでしょう。

ストロークの流れ
1:右手 ダウンストローク
2:左手 タップストローク
3:右手 アップストローク
4:左手 タップストローク

2つ目(16分裏)

最も難しいのが16分音符の「2つ目(16分裏)」にアクセントを持ってくる練習です。16分音符の2個目にアクセントがくるため、左手のダウンストロークが重要になります。①とは逆に右手はずっとタップストローク、左手はダウンストロークとアップストロークの繰り返しになります。利き腕ではない方が多いと思いますので、すぐに習得するのは難しいかもしれません。毎日少しづつやっていけば必ずできますので、諦めずに頑張りましょう。

ストロークの流れ
1:右手 タップストローク
2:左手 ダウンストローク
3:右手 タップストローク
4:左手 アップストローク

3つ目(8部裏)

2番目に簡単なのが16分音符の「3つ目(8部裏)」にアクセントを持ってくる練習です。②よりも先にこちらから始めてもOKです。右手でアクセントを叩くことになるため、比較的やりやすいフレーズです。右手でアップストローク、ダウンストロークの繰り返し、左手はずっとタップストロークです。注意点は4分で踏んでいる足とアクセントの位置が異なりますので、つられないようにしてください。意識しないと気づいたらつられている場合もよくあります。

ストロークの流れ
1:右手 アップストローク
2:左手 タップストローク
3:右手 ダウンストローク
4:左手 タップストローク

4つ目(16部裏)

2番目に難しいのが16分音符の「4つ目(16部裏)」にアクセントを持ってくる練習です。③ができたらチャレンジしましょう。右手はずっとタップストローク、左手はアップストロークとダウンストロークの繰り返しです。このフレーズに慣れてくれば②のフレーズもやりやすくなりますので、しっかり習得しておきましょう。

ストロークの流れ
1:右手 タップストローク
2:左手 アップストローク
3:右手 タップストローク
4:左手 ダウンストローク

フルストロークアクセント


フルストロークはそこまで難しくないストロークなのでここまでのフレーズには含まれていませんでしたが、流れで確認するのも重要なのでフルストロークの簡単な練習方法も記載しておきます。右手(もしくは左手)はずっとフルストローク、左手(もしくは右手)はタップストロークを叩くだけでOKです。右手のフルストロークは8分音符のアクセント、左手のフルストロークは16分裏のアクセントになりますので、ダイナミクスの差をしっかりつけられるように練習しておきましょう。

この記事で紹介したシングルストロークをマスターすればほとんどのフレーズを叩けるようになると言っても過言ではありません。全ての手順を左手からスタートする練習方法も効果的です。リズムの確認や練習にも最適ですので、毎日のルーティンやスタジオやライブ前のウォーミングアップに組み込み、しっかりマスターしておくことをおすすめします。

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