初心者必見!ドラムスティックの種類と選び方[記事公開日]2022年7月10日
[最終更新日]2022年7月15日

恐らく全てのドラマーがドラムを演奏するにあたり、まず初めに手にするのはドラマーにとって何よりも重要なアイテム、「ドラムスティック」でしょう。ドラムスティックがなければ演奏することはもちろん、練習もままなりません。現在では様々なジャンルやプレイスタイルを持つドラマー達に合わせたドラムスティックがリリースされています。この記事ではドラマーにとって命とも言える「ドラムスティック」の選び方やおすすめを紹介していきます。

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1:ドラムスティックとは ├ 各部位の名称 ├ サイズに関して ├ ドラムスティックのサイズ表記 └ その他の項目 2:ドラムスティックの種類 ├ 素材 ├ チップの形状特性 ├ チップの種類 │ └ 選ぶ時の優先順位! └ ドラムスティックの仲間達    └ シグネイチャーモデルって? 3:主なドラムスティックメーカー国内メーカー国外メーカー

ドラムスティックとは

「ドラムスティック」はドラムセットや各種パーカッションを演奏する際に使用する、打楽器用マレットの一種です。2本1組が基本で、特殊なケースを除き、1本で使用されることはほとんど無いでしょう。また、音程の無い(決められていない)打楽器で使用されることがほとんどです。現在では多種多様な素材、形状のスティックが存在し、演奏方法も幅広く、ドラムスティック自体を楽器と捉える場合もある程、重要視されています。和太鼓等で使用するものは「桴(ばち)」と呼ばれており、ドラムスティックもこう呼ばれることがあります。

では、ドラムスティックに関する基本的な用語や名称を解説していきます。

各部位の名称

まずはドラムスティックの部位毎の名称を解説していきます。

チップ

ドラムスティックの先端部分を「チップ」と言います。楽器を叩く部位であり、ドラムスティックを構成する重要なパーツです。形状によってサウンドが異なるため、自身のプレイスタイルに合ったチップを選ぶと良いでしょう。

ネック

「チップ」と「ショルダー」の繋ぎ目が「ネック」です。場合によっては省略されることもある部位ですが、ネックの太さにより「テーパー」も変わってくるため、意外と重要な部分です。

ショルダー

「ショルダー」も「チップ」と同じく楽器を叩く部位ですが、シンバル類を叩く時やスネアドラムのクローズドリムショットをする際に使用します。ドラムスティックの要素の1つである「テーパー」部分とも重なります。

ボディ、シャフト

「ボディ」もしくは「シャフト」と呼ばれるのはドラムスティックの大半を占める部位になります。スネアドラムのオープンリムショットをする際にリム(フープ)とぶつかる部分でもあります。

グリップ

「ボディ、シャフト」に含まれて言われることもありますが、ドラムスティックを手で握る部位が「グリップ」です。ドラムスティックの「バット、エンド」側1/3程度の部分を指します。

バット、エンド

「バット」もしくは「エンド」はドラムスティックの末端部分です。選ぶ際にはほぼ気にしない部位ですが、用語として覚えておきましょう。

サイズに関して

次にサイズに関しての用語や名称を解説していきます。

太さ、直径

ドラムスティックを選ぶ際の大きな基準となるのは「太さ、直径」であり、握り心地やプレイにも最も影響が大きい部分と言えるでしょう。14mm前後が標準サイズであり、13mm前後〜15mm前後までのラインナップが多く、更に太いモデルも存在します。手の大きさなどの個人差もありますので、しっかり握れる太さのものを選びましょう。

長さ

ドラムスティックの「長さ」が変わるとドラムセットのセッティングやプレイスタイルに影響を及ぼします。40cm前後が標準サイズであり、特殊なスティックを除けば38cm前後〜45cm前後のラインナップが多いでしょう。短い方がコントロールしやすく、長い方がパワフルに叩くことができます。

テーパー

「テーパー」はドラムスティックの「ショルダー」から「ネック」にかけての角度、傾斜を指し、重心に影響を与え、サウンドの特徴が変わります。テーパーが短いと重心が前に行くことで遠心力が上がるため、耐久性が上がり、サウンドはパワフルに、逆にテーパーが長いと遠心力が下がる分、コントロールがしやすく、サウンドも繊細になります。

ドラムスティックのサイズ表記

ドラムスティックのサイズ表記はある程度の基準が設けられており、上記した「長さ」と「太さ、直径」を組み合わせたものになります。各メーカーで若干異なることはありますが、ドラムスティックを選ぶ上での指標になりますので覚えておきましょう。
※メーカーによってはmm単位のみで表記している場合もありますので、照らし合わせてご確認ください。

スタンダードな3つのサイズ

「5A」が最も標準的なサイズであり、様々なジャンルに適しておりますので、初心者の方はまず「5A」のドラムスティックを選び、基準を知っておくことがおすすめです。5Aに対してやや太めなのがロックなどの大きい音量でパワフルに叩くことに適した「5B」、やや細く、短めなのがジャズなどの繊細なタッチに適した「7A」です。

サイズ表記 長さ 太さ、直径 おすすめな
ジャンル
5A 40cm前後 14mm〜14.5mm オールラウンド
5B 40cm前後 14.5mm〜15mm ロック
7A 39cm前後 13.5mm〜14mm ジャズ

上記3つ以外のサイズ表記

「5A」「5B」「7A」以外のサイズにも少し触れておきますが、全てのメーカーが出しているサイズでは無いのでご注意ください。

  • 8D
  • 7Aとほぼ同じ太さですが、やや長めのサイズ。ジャズ系におすすめ。

  • 1A
  • 44cm前後の長いサイズ。多点キットには対応しやすいでしょう。

  • 3A
  • 5Aに対しやや太く、5Bに対しやや長いサイズ。ロック系におすすめ。

  • 2B
  • 太さ15mm以上の最も太いサイズ。メタルやハードロック、またはフィジカルトレーニングにも向いています。

ドラムスティックには他にも5つの要素があり、選ぶ際にポイントとなる場合があります。初心者の方には難しい部分もありますが、知っておくといざという時に困りません。

コーティング

ドラムスティックには通常ラッカーによる「コーティング」が施されており、これによりグリップ感が増します。ラッカーの薄さや仕上げ方などで握り心地は変わり、厚めに塗ってグリップを高める、逆にコーティングを施さずナチュラル仕上げという場合もあります。手汗を多くかいてドラムスティックが滑ってしまうという方はコーティング無しのドラムスティックを選ぶと良いでしょう。他にもカラーコーティングやディップ付き、TAMA社が独自に採用しているマティロ塗装というものあります。

バランス

ドラムスティックは2本1組のため、左右のバランスを重要視する場合があります。素材が木材のため、重さのバラツキはどうしても出やすく、楽器店に計量器が置いてあるのはそのためです。同じモデルでも重いドラムスティックの方が高い耐久性を持ちます。

重心

「テーパー」の項目でも少し触れましたが、ドラムスティックはモデルによって重心が異なります。前重心(チップ側)は遠心力がかかりパワフルに叩きやすく、後ろ重心(バット側)は手元でコントロールしやすい特徴があり、真ん中に重心がある前後ろのバランスが取れている場合もあります。

ピッチ

ドラムスティックには1本1本「ピッチ(音程)」が存在します。よく見かける方法として、耳付近の「頬骨弓」にショルダー部分を軽く当てる事で判断が出来ます。ピッチが高いと木の密度が高いため、耐久性も高くなります。

コンディション

「コンディション」は2つ、「反り、歪み」と「木目」を見ると良いでしょう。「反り、歪み」は平らなところでドラムスティックを転がし、真っ直ぐ転がるかどうかでチェック可能です。「木目」を見極めることは難しいですが、先端から末端まで伸びているかどうかが最も分かりやすい基準です。コンディションが良いドラムスティックを選べれば、僅かですが消耗を抑えることができます。