ソニーCSLがAIでドラム音を生成する「DrumGAN」を発表[記事公開日]2022年6月23日
[最終更新日]2022年6月27日

[※1]ソニーCSLがAIを用いてドラム音を自動生成するプラグイン「DrumGAN(ドラムガン)」を発表しました。
https://www.sonycsl.co.jp/news/13281/

世界初、画期的な新しいドラム音源

DrumGAN

「DrumGAN」はソニーCSLパリの音楽を研究しているチームが開発し、従来の方法である既存の音源(サンプリングやモデリング)とは異なり、オリジナルの音源を作成できる画期的なプラグインです。[※2]「Neural Audio Synthesis(ニューラル オーディオ シンセシス)」という技術を使用したモデルであり、実用できるツールとしては世界初となります。2020年にソニー ミュージック パブリッシング所属の「Twenty9」氏がDrumGANで生成した世界初となるAI poweredドラムキットを発表しており、話題となりました。近年、「iZotope」社の「OZONE」や「RX9」などに代表されるAIによるDTMソフトの成長は目覚ましく、アマチュアからプロまで導入しているDTMerは増えており、「DrumGAN」もその1つとなると予測できます。

リリース情報

「DrumGAN」はドイツのDTMメーカー「Steinberg」から6/22にリリースされたドラムデザイナー・プラグイン「Backbone 1.5」に搭載されていますので、ドラムユーザー、DTMユーザーは要チェックです。電子ドラムと併用すれば「DrumGAN」によるオリジナル音源を用いた、自分だけのドラムキットを手に入れることができるでしょう。

ソニーCSL(ソニーコンピュータサイエンス研究所)

1988年に設立されたソニー株式会社系列の研究所であり、音楽だけでなく、言語学や人工知能、芸術など多様なジャンルにおいての研究を行っています。
https://www.sonycsl.co.jp/

Neural Audio Synthesisとは

最近ではAIにより存在しない人物の顔を自動生成する技術が話題にもなったGenerative Adversarial Network(ジェネレイティブ アドバーセアリアル ネットワーク 略称:GAN)もニューラルネットワークを活用しており、これを応用し楽器音を自動生成する技術が「Neural Audio Synthesis」です。
※ニューラルネットワークとは、人間の脳内の仕組み、神経細胞(ニューロン)のネットワーク構造を模した数学モデルです。

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