DW（Drum Workshop, Inc.）が長年開発を行ってきたアコースティックドラムと電子ドラムのどちらも楽しむことのできる”コンバーチブル・ドラム・キット”「DWe」。そのハイブリッド設計は世界初ですが、ワイヤレス接続が可能になっている点も大きな特徴です。この記事では「DWe」の機能や特徴を分かりやすく紹介していきます。

目次
1：DWeの大きな特徴3つ
 ├ 特徴① 世界初！アコースティックと電子のコンバーチブルドラム
 ├ 特徴② ソフトウェア音源（PCがモジュール）とのワイヤレス接続！
 └ 特徴③ オリジナルのソフトウェア音源「Soundworks」！
2：DWe商品ラインナップ
3：特徴を更に詳しく解説

DWeの大きな特徴3つ

特徴① 世界初！アコースティックと電子のコンバーチブルドラム

「DWe」の最も大きな特徴は「アコースティック・エレクトロニック・コンバーチブル」設計にあります。シェル内部にあるセンサー・ユニットの脱装着とドラムヘッドの交換をすることでアコースティックドラム、電子ドラムの使い分けが可能になり、ライブをする際にはアコースティックドラム、練習やレコーディングでは電子ドラムとして活用するなど、どのような場面、環境においても使用できる新世代のドラムセットです。
※アコースティックドラムとして使用する場合は別途シンバルが必要になります。

特徴② ソフトウェア音源（PCがモジュール）とのワイヤレス接続！

シェル内部のセンサーユニットから「ドラムリンク・ワイヤレス・ハブ」（「DWe Drum Kit Bundle」もしくは「Dwe Shell Pack」に同梱。）にワイヤレスで信号を送り、USBケーブルでPCと接続し、ソフトウェア音源を鳴らす仕組みとなっています。レイテンシーは通常の電子ドラムと同レベルとなっているため、演奏時の違和感もありません。メインボリュームやヘッドホンボリュームのコントロールは手元で操作可能。
なお、シェル内部やシンバルに内蔵されているセンサーユニットは電池駆動となっています。

特徴③ オリジナルのソフトウェア音源「DW Soundworks」

アコースティックドラムと電子ドラムそれぞれのトップメーカーが融合したことで生まれた新たなドラム音源が「DW Soundworks」です。24bit/88.2kHzで収録されたDW、Gretsch、Slingerlandをはじめとする名機の音源をサンプリングし、最大30個までのパッドと接続が可能。直感的に操作できるシンプルなインターフェイスと高度なコントロール性能を併せ持ち、初心者から上級者まで誰にでも扱いやすいソフトウェアとなっています。

ドラマーによるドラマーのために作られたソフトウェア

「ニーサン・スチュアート（Beyonce」「シーラ・イー（Prince）」「ジョシュ・フリース（Foo Fighters）」「トレバー・ローレンス・ジュニア（Snoop Dogg）」「チャド・ワッカーマン（James Taylor）」「ステファン・パーキンス（Jane’s Addiction）」「テリー・ボジオ（Missing Persons）」「トーマス・ラング（Independent）」などの多くの著名なドラマーによってテストされているため、まさにプロユースなドラムセットと言えます。

DWe商品ラインナップ

※2023年11月23日時点での情報となります。定価価格はまだ発表されていないものもありますので、随時更新予定です。

ドラム類やシンバル類はそれぞれ単品での販売も予定されており、その他DWeシンバル用のキャリーバッグやラップトップテーブルなどもラインナップされています。

特徴を更に詳しく解説

ピュア・メイプル・シェル

DWの人気シリーズである「Collector’s Pure Maple」の”333シェル”と同等の”e33シェル（特許技術）”を採用し、9プライのピュア・ノース・アメリカン・ハードロック・メイプルで構成されており、高い耐久性とメイプルらしいアタックの効いた低音が特徴です。タムにはSTM（サスペンション・タム・マウント）を搭載。
シェルは全てアメリカ、カリフォルニアにある工場で設計、製造されています。

アコースティック同等の表現力

ドラムに1つあたり、最大5ゾーン、16ベロシティを実現し、最大18レイヤーのマルチ・アーティキュレーション設定も可能となっており、アコースティックドラムと同様の演奏で表現することができ、DW独自の”DigiMAG”スローオフでのスナッピーON/OFFや圧力感知機能によるベンド（手でヘッドを押してピッチを変える）奏法、クロススティック（ドラムスティックでリムを叩く）奏法なども可能です。

モジュールとの接続、MIDIコントローラーとしても活用可能

他メーカーのモジュールやソフトウェア音源を鳴らしたい場合にも簡単に接続できるため、MIDIコントローラーとしても活用できます。

各ドラムに合わせたメッシュヘッド

スネアドラム、タムタム、フロアタムにはRolandのメッシュヘッドを採用し、バスドラム用には全面がメッシュ素材でありながらアコースティックドラムと同様の感触が得られるDWが新開発したメッシュヘッドを採用しています。

5つのカラーバリエーション

ラミネートフィニッシュを施したキャンディ・ブラック・バースト・オーバー・カーリー・メイプル、ラッカーフィニッシュを施したブラック・チェリー・メタリック、ミッドナイト・ブルー・メタリック、カバリングフィニッシュを施したブラック・ギャラクシー、ホワイト・マリン・パールの5種類から選ぶことができます。
フィニッシュによって価格が変わるためよくチェックしておきましょう。

3ゾーン、360°感知シンバル

シンバルのセンサーはベル、ボウ、エッジの3ゾーンに分かれ、360°どこから叩いても反応するようになっており、エッジ部分を掴んでミュートするシンバルチョークも可能です。従来の電子ドラムではゴムパッドがほとんどでしたが、金属で作られたパッドを採用したため、よりアコースティックに近い演奏感を楽しむことができます。

5000シリーズのハードウェアが付属

世界中の多くのドラマーが愛用しているDW 5000シリーズのハードウェアからキックペダル「5000AD4」、ハイハットスタンド「5500TD」、スネアスタンド「5300」、シンバルスタンド 「5700」、シンバル+タムスタンド「5791」が付属しています。
※DWe Drum Kit Bundleのみの付属となります。

DW Soundworks

「DW Soundworks」は独自のサンプリング音源だけでなく、マイク・ミキシング、コンプレッサー、EQなどの調整も可能であり、AAX、AU、VSTにも対応し、ほとんどのDAWで使用可能な汎用性の高いソフトウェア音源です。スタンドアロンVSTとしても活用できるため、楽曲制作時にも活躍することができ、ドラマーだけでなく、プロデューサーやコンポーザーの方に向けてもおすすめできます。購入時には付属のライセンスを用いて”Roland Cloud”からダウンロードし、定期的に新しい音源もリリースされる予定となっています。

「DWe Drum Kit Bundle」「DWe Shell Pack」を購入すれば全ての音源が付属してきますが、個別で購入することも可能になっています。音源だけ欲しい方は”Roland Cloud”から購入可能です。

ラインナップ

• DW Soundworks
• Gretsch Custom Exp Pack
• Exp Pack, 50th Anv Kit
• Vintage 1958 Exp Pack
• Pure Maple Exp Pack
• Pure Almond Exp. Pack
• Maple-Mahog. Exp Pack

最低動作条件

CPU	Quad-Core i5 M1, Intel 2019
OS	Window 10x Mac OS 11x (Big Sur)
メモリ	16GB
容量	512GB
外部接続	USB 2.0（×2） Thunderbolt（×2）

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