近年ツーバス、特にツインペダルを使用して演奏するドラマーが増えていますが、ワンバス・シングルペダルにこだわり続けているドラマーも多く存在します。この記事ではワンバス・シングルペダルでのセッティングでプレイしているドラマーとそのバンドを紹介していきます。
目次
1:ワンバス・シングルペダルとは? ├ ワンバスについて解説! └ シングルペダルペダルについて解説! 2:海外のワンバス・シングルペダルドラマー 3:国内のワンバス・シングルペダルドラマー
まずはじめにワンバス・シングルペダルについて簡単に解説していきます。
バスドラムを1つだけセッティングした状態を「ワンバス」もしくは「シングルベースドラム」と呼びます。(国内ではワンバス、海外ではシングルベースドラム(Single Bass Drum)と呼ぶのが一般的です。)ドラムセットが誕生した時から現在に至るまで最もポピュラーなセッティングであり、どのようなジャンルにおいてもスタンダードと言えます。キックペダルを使用して右足で演奏することがほとんどですが、レフティの場合は左足で演奏する場合も右足で演奏する場合もあります。
ハードロックやヘヴィメタルをプレイするにはツーバスが必須と思われがちですが、「ジョン・ボーナム」を筆頭に「ニコ・マクブレイン」「ミック・ハリス」「ピート・サンドヴァル」「雷電湯澤」「樋口宗孝」などワンバスでハードな演奏しているドラマーも多く存在します。また、年々使用者が増えているツインペダルはワンバスでもツーバスのように演奏できるハードウェアとして人気を博しています。
足でバスドラムを演奏するために必要なキックペダルであり、左右どちらかの片足で演奏するために作られたのが「シングルペダル」です。シングルペダルが開発されたことによりドラムセットが誕生し、現在に至るまで最もポピュラーなキックペダルであり、どのようなジャンルにおいてもスタンダードと言えます。ツーバスセッティングの場合は、左右それぞれのバスドラムにシングルペダルを1台ずつセッティングすることで演奏が可能になります。「ワンバス=シングルペダル」という認識がスタンダードになっていますので、覚えておくと良いでしょう。
ワンバスかつシングルペダルで演奏している海外のドラマーを紹介していきます。
※一時期ツインペダルを使用していたことのあるドラマーも含みます。
「Led Zeppelin」のドラマーであり、ワンバス・シングルペダルで演奏するハードロックドラマーの代名詞的な存在です。
「NIRVANA」のドラマーとして活躍し、現在は「Foo Fighters」のフロントマンとして世界的な人気を誇ります。
「ジョン・ボーナム」や「リンゴ・スター」をはじめ60年代以降の多くのロックドラマー達の憧れとなったジャズドラマーです。
「ジーン・クルーパ」と共に1930年代から始まったジャズムーブメントを支えたロールなどの連打を得意とするジャズドラマーです。
モータウンミュージックをはじめ、数多くのR&B、ソウルのレコーディングに参加し、ファンクグルーヴを生み出したレジェンドの1人。
若い頃からセッションドラマーとして活躍し、「TOTO」のドラマーとしての活動が有名。ファンク、フュージョンドラマーに大きな影響を与えました。
ワンバス・シングルペダルですが、ヒールトゥによるダブルアクションを多用し、ツーバスにも引けを取らないヘヴィメタルドラミングが特徴です。
「Red Hot Chili Peppers」のドラマーとして活躍。グルーヴィーでパワフルなドラミングは国内外問わず人気を博しています。
ラップメタルの象徴とも言えるバンド「Rage Against The Machine」のドラマー。パワフルさとタイトさを併せ持っています。
グラインドコアというジャンルを開拓した「Napalm Death」で活躍し、ブラストビートを生み出した
ドラマーと言われています。
「Blink-182」のドラマーであり、現代のドラムヒーローの1人。右足を骨折した際には左足で同様のプレイをした記録も残っています。
「The Offspring」や「Angels And Airwaves」のドラマーとして活躍、比類なきパワフルなプレイが魅力的なドラマーです。
パワフルかつ歌心のあるプレイでオーディエンスを魅了した「Foo Fighters」のドラマーです。ボーカリストとしての才能も持ち合わせています。
パワフルでテクニカル、そしてグルーヴィなドラミングが特徴的な女性ドラマー。「Lenny Kravitz」等のトップミュージシャン達と共演しています。
「John Coltrane」等のジャズミュージシャンと活動し、複雑なリズムのドラムパターンを取り入れるテクニカルなジャズドラマーです。
巧みなブラシロールはナイアガラロールとも呼ばれ、ダイナミクスのレンジが広く、パッショナブルなドラミングが特徴的なジャズドラマー。
プログレッシブロックバンドの先駆けとなった「yes」のドラマーとして活躍、自身もプログレッシブドラマーの先駆者として現在でも高い人気を持っています。
ドラムンベースなどのエレクトロニカやディレイなどのエフェクトを人力で再現し、一躍有名になったジャズ・フュージョンドラマーです。
雑誌Modern Drummerが2009年に行った読者投票でベスト・ポップ、フュージョン、オールアラウンド・ドラマーに選ばれた経歴を持っています。
その他のワンバス・シングルペダルドラマー
※アルファベット順、所属バンドは過去に在籍していたものも含みます。
名前 | 所属バンド |
Bernard Purdie (バーナード・パーディ) |
James Brown |
Brady Blade (ブレイディ・ブレイド) |
Dave Matthews & Friends |
Brian Blade (ブライアン・ブレイド) |
JAZZ |
Chad Sexton (チャド・セクストン) |
311 |
Charlie Watts (チャーリー・ワッツ) |
The Roling Stones |
David Garibaldi (デイヴィッド・ガリバルディ) |
Tower of Power |
Don Henley (ドン・ヘンリー) |
Eagles |
Ethan Torchio (イーサン・トルキオ) |
Maneskin |
Jack DeJohnette (ジャック・ディジョネット) |
JAZZ |
Jimmy Chamberlin (ジミー・チェンバレン) |
The Smashing Pumpkins |
Joe Morello (ジョー・モレロ) |
JAZZ |
Joey Kramer (ジョーイ・クレイマー) |
Aerosmith |
Karen Carpenter (カレン・カーペンター) |
Carpenters |
Kenny Clarke (ケニー・クラーク) |
JAZZ |
Larnell Lewis (ラーネル・ルイス) |
Snarky Puppy |
Longineu Parsons III (ロンギニュー・パーソンズ) |
Yellowcard |
Manu Katché (マヌ・カチェ) |
Independent |
Mark Guiliana (マーク・ギリアナ) |
Avishai Cohen |
Matt Helders (マット・ヘルダース) |
Arctic Monkeys |
Max Roach (マックス・ローチ) |
JAZZ |
Max Weinberg (マックス・ウェインバーグ) |
Bruce Springsteen |
Mick Fleetwood (ミック・フリートウッド) |
Fleetwood Mac |
Mike Johnston (マイク・ジョンストン) |
Independent |
Papa Jo Jones (パパ・ジョー・ジョーンズ) |
JAZZ |
Pete Sandoval (ピート・サンドヴァル) |
Morbid Angel |
Phil Rudd (フィル・ラッド) |
AC/DC |
Philly Joe Jones (フィリー・ジョー・ジョーンズ) |
JAZZ |
Questlove (クエストラヴ) |
The Roots |
Ringo Starr (リンゴ・スター) |
The Beatles |
Rob Turner (ロブ・ターナー) |
Go Go Penguin |
Roni Kaspi (ロニ・カスピ) |
Independent |
Roy Haynes (ロイ・ヘインズ) |
JAZZ |
Sly Dunbar (スライ・ダンバー) |
Sly and Robbie |
Steve Jordan (スティーヴ・ジョーダン) |
The Rolling Stones |
Tony Williams (トニー・ウィリアムス) |
Miles Davis |
Tré Cool (トレ・クール) |
Greenday |
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