キックペダルは何を選ぶかによって演奏のしやすさが大きく変わってきます。特に初心者の方はキックペダルにこだわるだけで上達スピードも上がりますので、慎重に選びましょう。この記事ではシングルペダルとツインペダルのおすすめモデルをそれぞれ5台ずつ紹介していきます。中級者以上の方でも買い替えを考えている場合は是非参考にしてみてください。
キックペダルの基礎知識はこちらの記事を参考にしてください。
初心者必見!キックペダル(ドラムペダル)基礎講座《名称や種類》
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1:キックペダル選びのコツ! ├ ①ドライブタイプを決める! ├ ②メーカーを決める! └ ③シリーズ、モデルを決める! 2:シングルペダルおすすめ5選 ├ DW / DW9000 ├ DW / DW5000 ├ Pearl / P-3000C ├ YAMAHA / FP720 └ TAMA / HP910LN 3:ツインペダルは初心者にもおすすめ? └ ツインペダル特有のパーツ「シャフト」 4:ツインペダルおすすめ5選 ├ DW / DW9002 ├ Pearl / P-3002C ├ TAMA / HP600DTW ├ Pearl / 2052C └ DW / MDD2
おすすめのキックペダルを見る前にまずは選び方のコツを紹介してきます。なるべく買い替えないことを前提にしていますので、予算に関しては最低でも¥15,000程度を考えておいた方が良いでしょう。
キックペダルを選ぶ際はまず「ドライブ」のタイプを決める事をおすすめします。ドライブは「チェーン」「ベルト」「ダイレクト」の3種類があり、それぞれ特性が違います。個人の好みもありますが、ジャンル別におすすめのドライブを紹介します。
「チェーン」は最もポピュラーなドライブという事もあり、どんなジャンルでも扱いやすいと言えるでしょう。パワーも出るのでロック系のバンドでも問題ありません。
「ベルト」はチェーンよりも柔らかくコントロールがしやすいため、ポップスやジャズなどで求められる繊細さやニュアンスを出しやすいのがおすすめポイントです。
「ダイレクト」はリバウンドの速さを上手く活かすことができれば最もスピード感のあるフットワークが可能なため、連打やダブルアクションなど多様する方におすすめです。
それぞれのおすすめジャンルを表にまとめましたので参考にしてください。
ドライブ | おすすめなジャンル |
チェーン | オールラウンド ロック |
ベルト | ポップス ジャズ |
ダイレクト | メロコア メタル |
ドライブタイプが決まったら次は「メーカー」を選びましょう。自分自身が気に入ったドライブからメーカーを絞ることができますので、それぞれのメーカーが得意とするドライブと価格帯の違いが分かる表を作成してみました。選ぶ際の参考にしてみてください。
※価格帯はおすすめなキックペダルが買える大体の値段を参考にしています。
メーカー | 得意なドライブ | 価格帯 |
DW | チェーン ダイレクト |
¥25,000〜 |
Pearl | チェーン ダイレクト |
¥20,000〜 |
TAMA | チェーン | ¥10,000〜 |
YAMAHA | ベルト チェーン |
¥15,000〜 |
SONOR | チェーン ベルト |
¥30,000〜 |
Ludwig | ダイレクト チェーン |
¥25,000〜 |
Axis | ダイレクト | ¥50,000〜 |
Trick | ダイレクト | ¥70,000〜 |
メーカーが決まったら後は「シリーズ」「モデル」を決めるだけです。例えば「DW5000」には真円カム搭載の「ターボ」と偏心カム搭載の「アクセラレーター」の2タイプや、ロングフットボードに変更された「XF」などの種類があります。細かい仕様は難しいかもしれませんが、ここでしっかりこだわっておくと良いフットワークができるようになるでしょう。
初心者から上級者まで誰にでもおすすめできるシングルペダルを5台厳選しました。扱いやすいチェーンドライブのペダルがほとんどですが、慣れておいて損をすることはまず無いでしょう。
現代におけるキックペダルのド定番と言えば「DW9000」は外せません。価格帯は高いですが、それ故に憧れているドラマー達も多くいることでしょう。スムーズなアクションによる速いフットワークだけでなく、パワーを出すこともできます。真円と偏心のどちらにもセットできる「可変カム」を搭載しているのもポイントです。調整箇所が多いため、初心者にはややハードルが高く感じますが、使いこなしていくことで知識や経験も得られるでしょう。
DW / DW9000を…
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DW9000よりも安価なため入手しやすいですがクオリティは高く、あえて「DW5000」を選ぶというドラマーも少なくありません。軽い踏み心地ではありませんが、その分踏み込んだ感触がナチュラルに感じられるため、安定したサウンドやしっかりした踏み心地が欲しい方はこのキックペダルを選ぶことをおすすめします。ターボ、アクセラレーター、ロングフットボードなど仕様の違いがありますが、ターボ、ノーマルフットボードがスタンダードモデルです。
DW / DW5000を…
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「Pearl / P-3000C」は軽い踏み心地とスムーズなアクションに特化した「Demon Drive」シリーズのチェーンドライブタイプのキックペダルです。軽い踏み心地はDW9000にも匹敵し、特に速いフットワークがしたいドラマーに人気なモデルです。「デュオデックシステム」と呼ばれる機構によりフットボードの長さを変更することが可能なため、自身に合わせたセッティングをする事ができます。また、別売りのアディショナルキット「P-3001C」を購入することで買い替える事なくツインペダルにする事も高いメリットです。
Pearl / P-3000C
Pearl / P-3000Cを…
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ベルトタイプのキックペダルが欲しい方にはクオリティ、入手しやすい価格の観点から見て「YAMAHA / FP720」はベストバイと言えます。1980年〜90年を代表するキックペダルの1つであり、一度廃盤となるも2015年に復刻され、今でもなお数多くのドラマー達に愛用され続けています。ベルト特有のフィット感とコントロールのしやすさにより細かいニュアンスも表現可能なキックペダルです。
YAMAHA / FP720を…
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スピードとパワーを両立したい方には「TAMA / HP910LN」もおすすめです。その名の通りスピーディーなフットワークを可能にするため、カムとチェーンの位置関係により軽い踏み心地を実現、踏み込んだ後もアンダープレートに取り付けられた「Cobra Coil」によりフットボードの戻りが速くなっています。ヒンジが内側に内蔵されたロングフットボードもダブルアクションなどの奏法や速いフットワークの実現に一役買っています。
TAMA / HP910LNを…
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初心者の多くはシングルペダルでスタートすると思いますが、ツインペダルから始めても何ら問題ありません。シングルペダルとしても使用出来ますし、練習や演奏の幅も広がります。自分が好きなドラマーやプレイスタイルに必要であれば最初に用意することをおすすめします。または中には持っているシングルペダルを別売りパッケージを購入することでツインペダルにできるモデルもありますので、チェックしておきましょう。ほとんどのツインペダルは同じシリーズのシングルペダルの約2倍の値段になります。
ツインペダルはシングルペダルを選ぶ基準とほぼ同じですが、唯一異なる点が1つだけあります。フットワークにも大きな影響が出るポイントとなりますので、しっかり把握しておきましょう。
「シャフト」とは左足部のペダルの力を右足部のペダルに付いているビーターまで届ける役割を持っており、特にツインペダルにおいて重要なパーツとなっています。このシャフト性能によってはいくらペダル性能が良くても効果が半減してしまいます。ツインペダルを選ぶ際には必ずこのシャフト部分にも注目して選んでみてください。もし楽器店等でシャフトを付け替えての試奏が可能であれば試してみることをおすすめします。
シングルペダルと同様に初心者から上級者までおすすめできるツインペダルを5台セレクトしました。パワーやスピードを求める方が多いため、チェーンドライブやダイレクトドライブがおすすめです。
シングルペダルでも紹介していますが、ツインペダルでも「DW / DW9002」は非常におすすめなキックペダルとなっています。その軽い踏み心地とスムーズなアクションにより、メタル系でよく見られる左右の足での高速連打や手足のコンビネーションを使ったフィルなどスピーディーでテクニカルなプレイにも対応することが可能です。ジャンルやプレイスタイルを問わずおすすめの1台です。
DW / DW9002を…
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「Pearl / P-3002C」は「Demon Drive」シリーズのツインペダルであり、シングルペダルと変わらずスムーズなアクション性能を持っていますが、特筆すべき大きな点は「シャフト」です。左足で踏んだ力を逃さずに右足部分にあるビーターまで伝えてくれるシャフトは「Zリンク・ユニバーサルジョイント」と呼ばれるガタ付きの無いジョイント部に秘密があります。特に初心者の方は左右でのバランスに悩みがちですが、このツインペダルを使用すれば改善する可能性は高いです。
Pearl / P-3002Cを…
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各メーカーそれぞれのツインペダルに合わせたシャフトを開発していますが、実は違うメーカー同士で連結させる事も可能なんです!特におすすめな組み合わせとしては「DW-9002+DS-300A」!「DS-300A」はPearlが開発したデーモンドライブシリーズに搭載されている通称「Z-LINK」と言われるシャフトであり、左右の踏み心地の違いを極限まで解消できるシャフトとなっています。左右のバランスで悩んでいる方は是非お試しあれ!
※ペダルの機種によっては連結できない可能性もあるため、必ず確認してください。
Pearl / DS-300Aを…
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「TAMA / HP600DTW」のおすすめポイントは高いコストパフォーマンスにあり、¥30,000以下の価格帯ながらダブルチェーンや可変カムを搭載しているため、基本的なキックペダル性を全てを持っています。ある程度上達した場合に買い替えは必要になりますが、予算がどうしても割けないという方はこちらのツインペダルをおすすめします。また、シングルペダルも同様に低価格を実現していますが、この価格であればツインペダルを買っておくことをおすすめしています。
TAMA / HP600DTWを…
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「Pearl / P-2052C」は「ELIMINATOR」と呼ばれるスタンダードシリーズのツインペダルであり、癖が無く、誰でも扱いやすいというキックペダルの代表的存在と言えるでしょう。入手しやすい価格帯でもありますので、初心者の方にもおすすめです。10年以上Pearlの人気商品でしたが、現在は上位モデルである「Demon Drive」の良さを継承し、生まれ変わっています。
Pearl / P-2052Cを…
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「DW / MDD2」は非常に高価格なツインペダルのため、上級者でも中々手が出せないキックペダルの1つですが、性能は文句の付け所がありません。DWオリジナルのフローティング・ローター・ドライブ・システムを搭載した唯一のダイレクトドライブペダルであり、超高品質のアルミ合金によって軽量化されたフットボード、左右の踏み心地が変わらないシャフトなどにより、独立したシングルペダルを踏んでいるような感覚になります。速いフットワークも可能になりますので、もし予算が許すようであれば確実におすすめな1台です。
DW / MDD2を…
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この記事で紹介したキックペダルはほとんどが定番品ですので、楽器店が近くにあればシングルペダルもツインペダルもまず踏んで試してみることは難しくありません。色々と試して自分自身に合ったキックペダルを見つけてください。
キックペダルの売れ筋を…
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