金属胴、特殊胴スネアドラムの選び方&おすすめ10選![記事公開日]2022年10月13日
[最終更新日]2023年3月24日

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1:金属胴、特殊胴スネアを選ぶ際のポイントは?金属胴金属胴シェルの構造は2種類金属ならではのシェル加工特殊胴 2:金属胴スネアに使われる金属一覧
スチール ステンレス ラディアロイ
アルミ ブラス コパー
ブロンズ ベルブロンズ ベルブラス
フォスファーブロンズ チタン
3:特殊胴スネアに使われる素材一覧
アクリル カーボン グラスファイバー
レジン ハイブリッド コンクリート
プラダン
4:フィニッシュ(塗装)によって音は変わる?金属胴特殊胴 5:金属胴スネアおすすめ5選Ludwig / SupraphonicLudwig / Black BeautyTAMA / NSS1455TAMA / STARPHONIC Bell BrassDW / Collector"s Copper 5:特殊胴スネアおすすめ5選Ludwig / VistalitePearl / Carbonply MaplePearl / Hybrid Exotic Kapur/FiberglassDW / EdgeDW / Concrete

特殊胴スネアに使われる素材一覧

「特殊胴」スネアに使用される素材はそこまで多くはありませんが、開発しているメーカーが限られます。選択肢は少ないですが、逆にコレ!といったものがあれば悩む必要がないというメリットもあります。

アクリル

特殊素材のシェルといえば「アクリル」がまず真っ先に思い浮かびます。70年代に流行り、現在でもインパクトのある見た目や木胴や金属胴では出せない独特なサウンドを求めるドラマーは多くいます。中低音がふくよかでボトムがしっかり鳴るサウンドです。アクリルは鳴らないという噂がありましたが、決してそんなことはありませんので検討されている方はご安心ください。

主なモデル:Ludwig / Vistalite、Pearl / Crystal Beatなど


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カーボン

「カーボン(もしくはカーボンファイバー)」は炭素繊維のことであり、軽くて強い素材です。強いアタックとパワーがある引き締まったサウンドが特徴ですが、タッチにより繊細なサウンドも表現できますので、オールラウンドに使用できるスネアドラムです。今後も様々なメーカーが取り入れていくと予測される素材の1つです。

主なモデル:Pearl / Cabornply Maple、CANOPUS / Type-R “CANNON” -Carbon Fiberなど


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グラスファイバー

ガラス繊維である「グラスファイバー(もしくはファイバーグラス)」は「カーボン」に比べると強度は落ちますが、コストがかからないのがメリットです。スネアドラムに使用されることはあまり多くありませんが、高音の抜けが良く、サウスティーンも伸びるサウンドが持ち味で、木道と金属を合わせたようなフィーリングを持っています。

主なモデル:Pearl / Hybrid Exotic Kapur/Fiberglass、CANOPUS / Limited30 Glass Fiberなど


レジン

「レジン」は合成樹脂を指し、プラスチックもレジンの一部です。歯切れの良いアタックが特徴でタイトなサウンドが欲しい方におすすめスネアドラムです。硬さがあるにも関わらず、耳に痛くないのは「レジン」ならではと言えるでしょう。シェルの装飾に用いられる場合もあります。

主なモデル:Pearl / Hybrid Exotic VectorCast


ハイブリッド

「ハイブリッド」は別々の素材を組み合わせて作られたシェルのことであり、木胴+木胴のケースは良く見られますが、ここでは金属胴+木胴、もしくは金属胴+金属胴のシェルを指します。シェルを分割したように作られており、違う種類の素材を組み合わせることで独特なサウンドを作り出しています。モデルによりかなりサウンドの特徴が分かれるスネアドラムです。

主なモデル:DW / EDGE、Pearl / Chad Smith LTD Signatureなど


コンクリート

「コンクリート」で作られたスネアドラムも存在します。とてつもなく硬いサウンドを思い浮かべる方が多いと思いますが、奥行きも感じられるスネアドラムとなっています。倍音は少ないためチューニングでまとめやすいのは初心者でも扱いやすいと言えますが、現時点でDW以外のメーカーでは開発されていません。

主なモデル:DW / CONCRETE


プラダン

近年持ち運びに特化したドラム「Foldrum」が開発されました。プラスチック製の段ボール「プラダン」を使用しており、軽いのはもちろん、組み立て、解体が容易にできるスネアドラムとなっています。アコースティックやストリートなどで活躍する新世代の素材です。現在スネアドラム単体での販売はまだやっていないようです。

主なモデル:Foldrum / Foldrum Pop


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フィニッシュ(塗装)によって音は変わる?

金属胴

金属胴スネアは見た目が金属そのままであることが多いため、フィニッシュされていないように見えますが、実はしっかり施されています。木胴と同じフィニッシュや金属特有のものもありますので覚えておきましょう。

カバリング


薄いシートをシェルの外側に貼り付ける方法が「カバリング」です。塗装ではできない複雑な柄や色を表現でき、低コストでできるのが特徴です。

ラッカー


「ウレタン」「UV」「ニトロセルロース」などの種類がありますが、総じて「ラッカーフィニッシュ」と言います。「シェル」自体に直接塗装するため、「カバリング」よりもサウンドの変化が少ないのが特徴です。いわゆる「マット」加工はここに分類されます。

ポリッシュ


シェルを研磨し、光沢を出すのが「ポリッシュ」であり、金属シェルの多くはこのフィニッシュを採用しています。金属らしさがそのまま残るピュアなサウンドになります。よりキメの細いフェルトなどを用いた研磨は「バフ」と呼ばれることもあり、金属の光沢や美しさが最も引き出されるフィニッシュです。

メッキ


「メッキ」はシェルに薄い金属を皮膜させるフィニッシュです。見た目だけでなく、耐食性を高めるために多く用いられ「スチール」などの錆びやすい金属には必要不可欠なフィニッシュです。使われる金属には「クローム」や「ブラックニッケル」などがおおいですが、「ブラス」や「ブロンズ」なども使用される場合があります。

特殊胴

「木胴」や「金属胴」のスネアドラムは様々な「フィニッシュ」が施されていますが、「特殊胴」の場合は厳密に明記されていないことがほとんどです。素材そのままの見た目を採用することが多いため、フィニッシュにはそこまでこだわる必要はありません。強いて言うのであれば「ラッカー」や「カバリング」もしくは「ポッリッシュ」系のフィニッシュが多いかと思われます。

金属胴スネアおすすめ5選

こちらでは初心者におすすめな金属胴スネアドラムを5台をセレクトしました。素材の違う5台となっていますので、是非参考にしてみてください。

Ludwig / Supraphonic

「キング・オブ・スネアドラム」と言える現代まで作られ続け、世界中のドラマーから愛された名器が「Ludwig / Supraphonic」です。今ではクロームメッキが施されたシェルと判明しましたが、当時は謎の特殊合金という噂も相まって絶大な人気を誇りました。気持ちよく抜ける明るいサウンドが持ち味でどんなジャンルでも対応できるオールラウンドなモデルです。ライブからレコーディングまでほとんどの場面で活躍できるため、ドラマーなら1台持っていてまず損はないスネアドラムです。


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Ludwig / Black Beauty

金属胴スネアドラムの元祖とも言えるべきなのが「Ludwig / Black Beauty」であり、ブラックニッケルメッキが施されたブラスシェルは1920年頃から作られていました。「Ludwig」社を世界的に有名にしたスネアドラムとも言われています。その後、生産中止やブロンズシェルへの変更など紆余曲折がありましたが、現在は復活し、尚多くのドラマー達に使用されています。豊かな倍音とファットでパワーのあるサウンドはアンサンブルでも埋もれません。ブラスシェルのスネアドラムを探している方は一度このモデルを仕出してみることをおすすめします。


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TAMA / NSS1455

「TAMA / NSS1455」の特徴は圧倒的なコストパフォーマンスです。大体どのショップでも※1¥20,000代で購入出来ますが、プロドラマーも現場で使用するほどのクオリティを持っています。プロドラマーである「そうる透」氏監修のもと「誰でもどんな時でも使えるスネアドラム」をコンセプトに開発され、エッジにシリコンを充填することでスチールシェル特有の抜けの良い高音をそのままに余分な倍音をカットし、チューニングしやすくなっています。どうしても予算が無い方やサブ用にもう1台欲しい方など、初心者のみならず誰にでもおすすめできるスネアドラムです。


※1 2022年時点での価格になります。

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TAMA / STARPHONIC Bell Brass

1980年代からパワードラマー達に愛されてきたベルブラスのスネアと言えば「TAMA」を思い浮かべる方がほとんどでしょう。現在では「STARPHONIC Bell Brass」として高い人気を誇っています。3mmの極厚シェルから出るサウンドは最強のパワーを持っていますが、繊細さも兼ね備えておりチューニングやスティックコントロールによって様々な顔を見せてくれるスネアドラムとなっています。唯一の弱点は高価格であるという部分ですが、一生使用していくことを考えれば逆にコストパフォーマンスが良いモデルとも言えます。


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DW / Collector’s Copper

ダークでファットなサウンドを求めている方には「DW / Collector’s Copper」をおすすめします。特にローピッチにチューニングした際のボトムが効いたサウンドは他のスネアドラムでは中々出せないものとなっており、木胴のような柔らかさも持っているため、ジャンルを選ばず使用しやすいスネアドラムです。ミディアムやハイピッチにするとより金属らしさも出てくるため、活躍出来る場は多いと言えるでしょう。やや価格が高めなのと取り扱っているショップが少なく、比較的入手しにくいのが難点ですが、非常におすすめな1台です。


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木胴スネアよりも素材の種類は少ないですが、加工やフィニッシュなど金属ならではのものも多く、奥が深いのが金属銅スネアです。木胴スネアしか持っていないという方は是非2台目には金属胴スネアをおすすめします。

特殊胴スネアおすすめ5選

種類の少ない「特殊胴」スネアですが、その中でもユニークなサウンドや唯一無二のキャラクターを持っているスネアドラムをセレクトしました。初心者にはハードルが高いかもしれませんが、上級者の方にはおすすめできる5台です。

Ludwig / Vistalite

アクリルシェルといえば「Ludwig / Vistalite」は絶対に外せません。ボトムの効いたアタックの気持ちいサウンドはポピュラー音楽のドラムには最適であり、特に70代ハードロックサウンドを再現したい方にはベストマッチです。ミディアムからローピッチのチューニングが一番気持ち良く鳴らせるスネアドラムです。


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Pearl / Carbonply Maple

「Pearl / Carbonply Maple」は特に国内で高い人気を誇り、多くのプロドラマーも使用しています。レスポンスが良いため、簡単に鳴らすことができますので初心者でも使いやすいスネアドラムです。パワーもありますので激しいロックサウンドでも埋もれる心配はありません。


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Pearl / Hybrid Exotic Kapur/Fiberglass

「グラスファイバー」と木材である「カプール」を使用した「ハイブリッド」スネアドラムが「Pearl / Hybrid Exotic Kapur/Fiberglass」です。小気味の良いアタックと中低音がふくよかなサウンドが特徴で木胴、金属胴とはまた違ったフィーリングを持っています。マイク乗りが良いのでレコーディングなどでも活躍できるでしょう。受注生産品のため、あまり流通していないのがネック。


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DW / Edge

入手のしにくさはこちらも同様ですが、「DW / Edge」は木道と金属胴の「ハイブリッド」スネアドラムです。金属ならではの強いアタック、木道ならではの中低音の豊かさが上手くマッチし、存在感の強いサウンドとなっています。決して価格も安くありませんが、周りと違うスネア、サウンドを求めているのであれば候補に入れてみてはいかがでしょう。


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DW / Concrete

「DW / Concrete」の最大の売りはパワーではなく、その硬さからくるレスポンスの良さです。スティックコントロールによって繊細なタッチも表現でき、パワーのあるサウンドとも合わせギャップを感じることができるスネアドラムです。こちらも入手することは簡単では無いですが、もし見かけた際はチェックしておくことをおすすめします。


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マニアックなものが多い「特殊胴」スネアドラムは経験豊富なドラマーでも知らない素材があるかもしれません。つい「木胴」や「金属胴」に目が行きがちですが、個性的なルックスやサウンドを求めているのであれば是非こちらの記事を参考にしてください。

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