コージー・パウエル

1947年12月29日~1998年4月5日
本名 Colin Flooks / コリン・フルックス

様々なバンドを渡り歩き作品に参加した“渡り鳥”の異名を持つハードロックを語る上で外せない偉大なドラマー。

History

  • 1960年代 ハーモニー・ヴォーカルのポップバンド、ザ・ソーセラーズに加入し活動。
  • 1968年 エース・ケフォード・スタンド、ビッグ・バーサやセッションドラマーとして活動。
  • 1971年 第二期ジェフ・ベックのドラマーとして活躍。
  • 1972年? グループ消滅後セッションドラマーとして活動。
  • 1974年 自身のソロ”Dance With The Devil”がスマッシュヒット。
  • 1975年 Rainbowのオーディションに合格。
  • 1979年 自身のソロアルバム”Over The Top”を発表。
  • 1980年代 上記のような様々なミュージシャン達と競演。
  • 1998年 交通事故により命を落とす。享年50歳。

ドラムプレイの特徴

コージーの特徴はその体を活かしたパワフルなプレイにあるでしょう。
長い手足を存分に使い26インチのバスドラムをノーミュートで鳴らせる数少ないドラマーの一人です。
代名詞ともいえるのがソロなどでも見せる手足のコンビネーションを使ったフィルです。
スネア(LR)バス(RL)をオルタネイトに叩き段々加速していくコール&レスポンスという手法が彼ならではのドラミングだと思います。
また様々なミュージシャンとも競演、共作しておりアレンジセンス、技術共に最高峰と言えます。
ジャズも通っているのでレギュラーグリップを使うときもありますがパワーはそのまま。おそるべし。

ドラム・セッティング

何といっても左右対称シンメトリーセッティング。これに尽きると思います。
シンバル、タムを全て左右対称にセットし見た目にも非常にこだわっているのが分かります。
スローンは平均的な膝が90°になるくらいの高さ。(しかし足が長いので結構高くセットしてるかも。)
ドラムセットからはかなり遠くに座っているように見えます。
また全てのシンバルはフラットにセットしています。
ドラムセットはYAMAHA、シンバルはPaisteを愛用していた様子。
筆者の考えですがこのセッティングの美しさを求めるのもドラマーも道の一つであると思います。
やはりライブで見て「あのセッティングカッコいいな。どうやってセットしているんだろう?良くあれで叩けるな」などと思わせるようになりたいですね。

ドラム動画


Rainbow / Kill The King


コージー自身のソロでありスマッシュヒットを記録したDance With The Devilのライブ。