最も音が大きい楽器である”アコースティックドラム”は長時間演奏をしていると耳への負担も大きく、対策について悩んでいる方も多いと思います。この記事ではドラマー向けの耳栓の選び方の解説とおすすめ製品の紹介をしていきます。
目次
1:耳栓は必要?不必要? └ イヤホン、ヘッドホンは耳栓代わりになる? 2:耳栓の選び方 ├ 用途や効果に応じた種類を選ぼう! ├ 一番のポイントは遮音性(防音性)! └ 長時間使用するならつけ心地も重要! 3:おすすめ耳栓10選 ├ Crescendo PRO / Fcking Loud 25 ├ Crescendo PRO / Ambient 10 ├ Crescendo / Music 20 ├ Zildjian / STANDARD FIT HI-FI EARPLUGS ├ AZLA / POM1000 ├ BANANAZ / Thunderplugs Classic ├ Hi-Unit / HSE-FIT200 ├ DAISO / 耳せん ケース付き 3ペア(6個入) ├ Crescendo / Kids Unicorn 20 & Race Cars 20 └ EZARC / 防音イヤーマフ
アコースティックドラムセットを演奏する際に出る音の大きさは大体”130dB(デシベル)”と言われており、これはジェット機のエンジン音や雷鳴に匹敵します。ドラマーは常にその音を間近で聞いていますので、耳への負担も大きいことが分かります。大きい音に慣れていない方にとってはドラムやバンドの練習後に耳鳴りが止まらなくなることも多いでしょう。
耳や聴覚を保護するために「耳栓」は非常に効果的であり、長時間または連日の練習やライブをこなすドラマーにとっては必要不可欠とも言えます。ある程度の年齢になってから、それまでに受けたダメージの蓄積により、急に聴覚が落ちるということもありますので、長く演奏を楽しみたい方は日頃から使用することをおすすめします。
基本的にイヤホンやヘッドホンは耳栓とは別物と考えた方が良いですが、耳の穴に埋め込むように装着する”カナル型イヤホン”に関しては高い遮音性があるため、耳栓として使用することもできます。
しかし、電子ドラムやアコースティックドラムの練習をする際はイヤホンで曲を聴きながら叩く場合が多く、必然的に音楽のボリュームが上がっていってしまいます。遮音性が高いイヤホンでも音楽をフルボリュームで流してしまうと逆効果になりますので、音量調整や休憩を挟むなど十分に注意しましょう。
耳栓にも豊富な種類があるため、どれを選んだら良いのか迷ってしまうこともあるでしょう。ここでは使用用途に応じて選べるよう解説していきます。
耳栓は構造の違いで3つに分類することができます。まずは種類を覚えておきましょう。
最もポピュラーなタイプであり、指で潰して耳の穴の中に入れると広がってフィットするのが、いわゆる「耳栓」です。安価なものだと100円程度から購入でき、手軽に使用でき、単純に遮音したい場合に適しています。
「イヤープラグ」はドラム(や他の楽器)を演奏する際に適している耳栓であり、音量を下げるのはもちろんですが、音質を変化させないという点が特徴です。フィルターをかけてくれるようなイメージで演奏感覚を損なわず、耳や聴覚を保護してくれます。
一見ヘッドホンのように見える「イヤーマフ」は頭の上から装着し、耳全体をカバーし、高い遮音性能を誇ります。特に小さい子供をライブ会場などの大きい音が鳴る場所に連れていく場合などには必須と言えるでしょう。大人が装着する場合は工具などを使用する場合がほとんどで、演奏には適していません。
「耳栓をしてドラムを叩くとしたら、スピーカーから音楽を流さないと練習ができないかも?」と思う方はイヤホンやヘッドホンとの同時使用もおすすめです。耳栓やイヤープラグの場合は上からヘッドホンを、イヤーマフの場合は中にイヤホンをそれぞれ装着することで曲を流しながら演奏する事ができます。気になる方は是非試してみてください!
耳栓を選ぶ際には「遮音性(防音性)」を必ずチェックしてください。イヤープラグやイヤーマフには明記されていることがほとんどであり、”-20dB”や”10dB低減”などと書かれています。「dB(デシベル)」に関しては下記の表を参考にしてください。
dB | 具体例 |
10 | 呼吸音 |
20 | ささやき声 |
30 | 夜の住宅地 (郊外) |
40 | 図書館内 |
50 | エアコンの室外機 |
60 | 日常会話 |
70 | 市街地 |
80 | 電車内 ※電子ドラム |
90 | 犬の鳴き声 |
100 | ガード下 |
110 | クラクション |
120 | ジェット機のエンジン |
130 | 落雷 ※アコースティックドラム |
アコースティックドラムの音量が”130dB”だったとして遮音性能が”-20dB”だった場合、耳への音量は”110dB(車のクラクション程度)”まで減らすことができます。
アコースティックドラムで練習する場合、ほとんどの方がスタジオなどで1時間以上通して叩く事が多いため、長時間使用しても耳が痛くならないものを選ぶと良いでしょう。実際に試すことができれば良いのですが、試着できる場所は限られますので、付け心地で選ぶ場合は「イヤープラグ」か「カナル型イヤホン」をおすすめします。
ドラマー向けにセレクトしたおすすめな耳栓を10個紹介していきます。子供向けのグッズも紹介していますので参考にしてみてください。ドラマー以外の楽器の方にもおすすめです。
「Crescendo」はオランダの「Dynamic Ear Company」社が手掛けるイヤープラグ専門のブランドで、その中でも「Professional Music」シリーズは音楽、楽器関連に特化した製品となっており、ドラマー向けに開発されたのが「Fcking Loud 25」です。平均-25dBの遮音性能を実現、さらにフラット・アッテネーティング・アコースティック・フィルターによって高音から低音域までバランス良く低減させることで、音質低下を防ぎつつ、耳や聴覚を保護する事ができます。ドラマーにとって最もおすすめなイヤープラグです。
Crescendo PRO / Fcking Loud 25を…
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「Crescendo PRO / Ambient 10」はミュージシャンや音楽リスナー向けに設計されており、平均-10dB減衰させます。フラット・アッテネーティング・アコースティック・フィルターも搭載しているため、「Fcking Loud 25」だと遮音性が高すぎると感じた場合はこちらを試してみると良いでしょう。ライブ観戦等でもバランス良く聞く事ができるため、自身が演奏しない場合でも使用することをおすすめできるイヤープラグです。
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「Crescendo / Music 20」は音楽リスナー向けのイヤープラグですが、約-19dBの遮音性能を持っていますので、ドラムの演奏時にも十分効果を得られます。「Ambient 10」と比較するとよりライブハウスやクラブ等の大音量を想定していますので、音楽リスニングがメインの場合はこちらがおすすめです。自身が楽器を演奏した際の聞こえ方は「Ambient 10」に軍配が上がるでしょう。
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シンバルメーカーである「Zildjian」が開発したイヤープラグ「STANDARD FIT HI-FI EARPLUGS」は原音の質はそのままに、約-20dB低減させる効果を持ちます。耳にフィットし、装着していることを忘れるような薄型の設計により、長時間着けていても疲れにくいのが良いポイントです。ケースだけでなく、キャリングフックやネックコードなども付属しているため、失くしにくいという点もグッド。
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オーディオ好きの方から人気を博している「AZLA / POM1000」は独自のエアホール設計により、高周波数の遮音に特化した”クローズドモード”と自然な遮音性能な”オープンモード”の切り替えを行えるイヤープラグです。クローズドモードでは最大-35dBの遮音性能を持っており、ライブハウスやコンサートホールで使用しても自然な音質で聴こえるように設計されています。楽器演奏者用ではありませんが、高い遮音性と汎用性の高さからおすすめできるイヤープラグです。
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オランダの耳栓メーカー「BANANAZ」が手掛ける「Thunderplugs Classic」は人気かつ定番のイヤープラグであり、フェスやクラブ、スタジオ等で使用する事ができます。平均-18dBの遮音性能を持っていますが、独自に設計された音楽用のフィルターで音質の低下を防ぎ、耳や聴覚を保護してくれます。比較的購入しやすい価格帯でもありますので、お手軽さもおすすめなポイントです。
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「凛として時雨」のドラマー「ピエール中野」氏と音楽を安全に楽しむためのプロジェクト「SAFE LISTENING Live!」、そしてイヤホンメーカーである「Hi-Unit」がコラボレーションして生まれた「FitEar」製のイヤープラグです。音楽リスナー向けに作られていますが、-15dBの遮音性能とバランスの良い減衰、ライブ中でも失くしにくい落下防止クリップが付属していますので、コストパフォーマンスの良いイヤープラグです。数量限定となっていますので、気になる方は早めにチェックしておきましょう。
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最もコストをかけずに耳栓を入手するのであれば「DAISO」等の100円ショップがおすすめです。手軽に耳栓の効果を試してみたい場合や出先で必要になったり、忘れてしまった場合等でも役に立つでしょう。様々な種類が出ていますが、ケース付き、3ペア入っているこちらの耳栓がおすすめです。単純な遮音性能しかありませんので、ただ耳の穴に入れるのではなく、入れ具合いを調整して装着するのがおすすめです。
子供向けのイヤープラグとしておすすめなのが、「Crescendo / Kids Unicorn 20 & Race Cars 20」です。-20dBの遮音性能を持ち、低アレルギー性の医療グレード素材や通気性が良く衛生的なメッシュ・フィルターを採用しており、小さな子供にも安心して使用する事ができます。保護者の声は十分聞こえる設計になっていますので、安全面も考慮されています。ピンクの「Unicorn」とブルーの「Race Cars」の2種類から選べます。
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「EZARC / 防音イヤーマフ」はSNRで-30dB、NRRで-25dBの遮音性能を持っており、耳、聴覚の保護能力は非常に高いため、特に成長期の子供にはおすすめなイヤーマフです。調整可能なヘッドバンドや360°回転するイヤーカップなど装着感にもこだわって作られており、ドラム演奏時だけでなく、花火や勉強時、モータースポーツなど多くの騒音環境でも使用できますので、1個は持っていても損はないでしょう。
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SNRとは「シングル・ナンバー・レイティング」の略称であり、EUでの遮音性能の基準です。NNRは「ノイズ・リダクション・レイティング」の略称でアメリカでの遮音性能の基準で、日本でもNNRが一般的に使用されています。dBの算出方法の基準が異なりますが、いずれにしても”数値が高い方=遮音性能が高い”と覚えておきましょう。
ドラムの演奏を長く続けていくためには耳、聴覚の保護は必要不可欠です。そこまで高価なものは必要ありませんし、一度購入すれば長く使用できるため、コストパフォーマンスは良いアイテムです。是非この機会に耳栓の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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