《ドラム女子必見!》日本国内、海外で活躍する女性ドラマー特集[記事公開日]2023年10月25日
[最終更新日]2023年10月25日

女性ドラマー

近年、日本国内や海外でも女性ドラマーは増えており、男性顔負けのパワフルさやスキル・テクニック・グルーヴを持っているドラマーも少なくありません。この記事では女性ドラマーの歴史や日本国内、海外で活躍している女性ドラマーを紹介していきます。

目次

1:女性ドラマーの歴史 2:海外の女性ドラマー 3:日本国内の女性ドラマー

女性ドラマーの歴史

女性ドラム

世界で最初のパーカッショニストはメソポタミアの巫女「リプシアウ」と言われています。(紀元前2380年)この頃に使用されていたパーカッションは主にフレームドラム(タールやベンディール)であり、音楽に用いるのではなく、儀式の詠唱のために演奏されていました。アナトリア(旧トルコ)、エジプト、ギリシャ、ローマ、中国の各文明においても同様にフレームドラムを演奏している女性が絵画として描かれており、男性が演奏している様子はほとんどありません。これは音楽を司る神様が女神=女性であることに起因しいてると見られています。(シュメール人の文書記録によると女神イナンナがフレームドラムの創造者であると記されています。)

その後ドラムセットの誕生と共に”ドラマー”(ここではドラムセットを演奏する人物として説明します。)が登場し、世界で初めての女性ドラマーは1920年代〜1970年代までスウィングバンドで活躍した「Viola Smith(ヴィオラ・スミス)」と言われています。その後も1940年代のジャズドラマー「Dottie Dodgion(ドティ・ドジオン)」、1960年代のロックバンド「The Honeycombs」のリーダー兼ドラマーを務めた「Honey Lantree(ハニー・ラントリー)」、1970年代を代表するポップシンガー兼ドラマーの「Karen Carpenter(カレン・カーペンター)」、1980年代から現在まで第一線を走っているジャズ・ロックドラマー「Cindy Blackman(シンディ・ブラックマン)」、ロックバンド「The Runaways」で活躍した「Sandy West(サンディ・ウェスト)」、ラテンからロックまでオールジャンルをこなす「SHEILA E.(シーラ・イー)」、グランジを代表するバンドの1つ「Hole」の「Patty Schemel(パティ・シェメル)」、ジャズ・フュージョンドラマー「Terri Lyne Carrington(テリ・リン・キャリントン)」、「Mötley Crüe」のツアーサポートも行っていた「Samantha Maloney(サマンサ・マロニー)」など、どの年代、ジャンルにおいても女性ドラマーは多く活躍しており、「川口 千里(かわぐち せんり)」に代表される日本人女性ドラマーの活躍も目覚ましいです。

海外の女性ドラマー

Viola Smith(ヴィオラ・スミス)

世界初の女性ドラマーであり、バスドラムを左右上部にセッティングし、ドラムスティックで叩くスタイルが特徴的なスウィングジャズドラマーです。1920年代〜1970年代まで活躍していました。

Dottie Dodgion(ドティ・ドジオン)

1940年代から1980年代にかけてジャズドラマーとして活躍、ベニーグッドマンをはじめ、多くのビッグバンドやジャズミュージシャンと共演しています。

Honey Lantree(ハニー・ラントリー)

1963年に結成されたロンドンのポップロックバンド「The Honeycombs」のリーダー兼ドラマー。”Have I The Right”はミリオンセールスを記録したヒット曲として有名です。

Karen Carpenter(カレン・カーペンター)

偉大な女性シンガーとしても有名な「Carpenters」のボーカル兼ドラマーです。マーチングやジャズで培った卓越したテクニック、スキルとリズムキープ力を持っていました。

Cindy Blackman(シンディ・ブラックマン)

世界トップクラスの実力と知名度をもつ女性ドラマーの1人。「Lenny Kravitz」をはじめとする一流ミュージシャン達と共演しており、ジャズからロックまでどんなジャンルでも叩きこなしています。

Sandy West(サンディ・ウェスト)

ロックバンドの女性ドラマーとして多くの評価をあつめたパイオニア的な存在であり、「The Runaways」の創立メンバーの1人です。後進のドラマー達にも大きな影響を与えています。

Sheila E.(シーラ・イー)

https://www.youtube.com/watch?v=_YQ96lamBEY

「Prince」のドラマーとして人気を博し、その後自身のソロ活動でも成功しています。ラテン音楽を取り入れたパターンやフレーズが特徴的です。

Patty Schemel(パティ・シェメル)

カート・コバーンの妻でもある「コートニー・ラブ」が率いるグランジを代表するバンドの1つ「Hole」のドラマーとして骨太なロックドラミングを披露しています。

Terri Lyne Carrington(テリ・リン・キャリントン)

「シンディ・ブラックマン」に並ぶジャズ・フュージョンにおける代表的な女性ドラマーであり、出身校であるバークリー音楽大学でアートディレクターを務めるなど多岐に渡り活躍しています。

Gina Schock(ジーナ・ショック)

史上最も成功した女性ロックバンドと言われている「The GO-GO’s」のドラマー。2021年にはメンバーと共にロックの殿堂入りを果たしています。

Moe Tucker(モー・タッカー)

大きな成功は得られなかったものの独自の音楽性が後世で評価され、1966年位はロックの殿堂入りも果たした「The Velvet Underground」のドラマー。

Meg White(メグ・ホワイト)

グラミー賞も獲得しているアメリカのロックバンド 「The White Stripes」のドラマーです。2011年のバンド解散後は活動していますが、今でも多くのドラマーに影響を与えています。

Evelyn Glennie(イヴリン・グレニー)

12歳の時に重度の聴覚障害を持ってしまいますが、ハンデをものともしないパッショナブルなプレイでソロ活動をメインに行い、ロンドンオリンピックの開会式での演奏など大舞台で活躍しています。

Samantha Maloney(サマンサ・マロニー)

「パティ・シェメル」が抜けた後の「Hole」や「Mötley Crüe」のツアーサポートなどを行うパワフルなプレイスタイルのハードロック女性ドラマーです。

Jen Ledger(ジェン・レジャー)

アメリカのクリスチャンロックバンド「Skillet」のドラマーであり、パワフルでテクニカルなプレイが特徴。ボーカーリストとしてソロでの活動も成功を収めています。

その他の海外の女性ドラマー
※アルファベット順、所属バンドは過去に在籍していたものも含みます。

名前 所属バンド
Anika Nilles
アニカ・ニレス
Nevell
Bobbye Hall
ボバイ・ホール
The Funk Brothers
Brie Howard
ブリー・ハワード
Independent
Carla Azar
カーラ・アザール
Autolux
Caroline Corr
キャロライン・コー
The Corrs
Claudia Gonson
クラウディア・ゴンソン
The Magnetic Fields
Cora Coleman
コーラ・コールマン
Beyonce
Debbi Peterson
デビ・ピーターソン
The Bangles
Demetra Plakas
デメトラ・プラカス
L7
Emmanuelle Caplette
エマニュアエル・カプレット
Circa Zero
Hannah Blilie
ハンナ・ブリリー
Gossip
Hannah Welton
ハンナ・ウェルトン
3rdeyegirl
Janet Weiss
ジャネット・ウェイス
Quasi
Jody Linscott
ジョディ・リンスコット
Independent
Kate Schellenbach
ケイト・シェレンバック
Beastie Boys
Kristina Schiano
クリスティーナ・シアーノ
Independent
Linda Pitmon
リンダ・ピットモン
The Baseball Project
Lori Anne Barbero
ロリ・アン・バベーロ
Babes in Toyland
Luana Dametto
ルアナ・ダメット
Crypta
Marilyn Mazur
マリリン・マズール
Miles Davis
Mercedes Lander
メルセデス・ランダー
Kittie
Meytal Cohen
ミータル・コーエン
Meytal
Morgan Doctor
モーガン・ドクター
Independent
Nandi Bushell
ナンディ・ブッシェル
Independent
Nikki Glaspie
ニッキー・グラスピー
The Nth Power
Sarah Jones
サラ・ジョーンズ
Bloc Party
Sarah Thawer
サラ・ソーワー
Steve Vai
Sarah Tomek
サラ・トメック
Steven Tyler
Sherrie Maricle
シェリー・マリクル
JAZZ
Stefanie Mannaerts
ステファニー・マナーツ
Brutus
Sue Hadjopoulos
スー・ハジョポロス
Cyndi Lauper
Susie Ibarra
スージー・イバーラ
Independent
Sylvia Cuenca
シルビア・クエンカ
JAZZ
Taylor Gordon
テイラー・ゴードン
Fifth Harmony
Tennessee Thomas
テネシー・トーマス
The Like
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トリー・カステラーノ
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