《各種スタンド》ハードウェアの選び方&おすすめ10選[記事公開日]2023年7月28日
[最終更新日]2024年3月30日

ハイハットスタンドやスネアスタンド、シンバルスタンドなどのスタンド類からドラムスローンやキックペダルなどドラムセットを構成する上で必要なハードウェアですが、購入する優先度は低めになりがちです。この記事ではハードウェアの基礎知識から重要性、選び方やおすすめ製品を解説、紹介していきます。

目次

1:ハードウェアとは?ハードウェアの種類 2:ハードウェアの選び方ハイハットスタンドスネアスタンドシンバルスタンドその他のスタンド 3:おすすめなハードウェア紹介ハイハットスタンドおすすめ3選スネアスタンドおすすめ3選シンバルスタンドおすすめ2選その他のスタンドおすすめ2選

ハードウェアとは?

ドラムセットにおける「ハードウェア」はメーカーによって分類が異なる場合もありますが、ハイハットスタンドやスネアスタンド等のスタンド類やアタッチメント、ドラムスローン、キックペダルの総称です。楽器本体ではありませんが、セッティングや演奏に必要不可欠なものとなっています。まずは、ハードウェアにはどんな種類があるのか見ていきましょう。

キックペダルとドラムスローンは別記事で詳しく解説していますので、省略させていただきます。

初心者必見!キックペダル基礎講座《種類と名称》

ドラムスローンの選び方&おすすめ10選!

ハードウェアの種類

ドラムセットに必要不可欠なものからあるとセッティングや演奏の幅が広がるハードウェアを紹介、解説していきます。

ハイハットスタンド

「ハイハットスタンド」はハイハットをセットする際に必要不可欠なハードウェアであり、種類も豊富です。ハイハットをセットする高さや踏み心地、ツインペダルを使用するかどうかに応じて選ぶ必要があります。トップハイハットをセットするパーツを「ハイハットクランチ」と呼び、ペダルとハイハットクランチをつなぐ役割をしているのが、「ロッド(シャフト)」です。ボトムハイハットを置く場所は「ボトムカップ」と呼びます。

クローズドハイハット

ハイハットを常に閉じた状態でセットできるのが「クローズドハイハット」です。ハイハットスタンドとは別にセットし、ツインペダルやツーバス演奏時や右手側などにセットすることでフレーズの幅が広がります。シンバルスタンドなどの他のハードウェアにセットするアタッチメントタイプとなっています。

スネアスタンド

「スネアスタンド」はスネアドラムをセッティングするためのハードウェアです。サイズの調整が可能な「アーム」部でスネアドラムを支える構造となっており、締めすぎると鳴りが悪くなっていますため、注意が必要です。自身のセッティングに合わせて調節可能な高さや安定性を考慮して選びましょう。

タムホルダー

バスドラムに取り付けられたタムホルダーベースなどに差し込むことでセッティングする「タムホルダー」はタムタムをセッティングする際に使用します。シングルタイプ、ダブルタイプの2種類がありますので、自身のセッティングに応じて選んでください。クランプなどを使用して他のハードウェアに取り付けることも可能ですが、重量によってはバランスが悪くなってしまうため、注意が必要です。

タムスタンド

タムホルダーベースやタムホルダーを使用せずにタムタムをセッティングしたい場合には、「タムスタンド」を使用します。ドラマー側から見てバスドラムの左側にセットするのが一般的で、スネアからの移動が楽になるセッティングですが、逆にフロアタムまでの距離が広がりますので、はじめは慣れが必要です。

シンバルスタンド

クラッシュシンバルやライドシンバルなどハイハット以外のシンバルをセットするのが「シンバルスタンド」です。ハイハットと同じくボトムカップの上にシンバルを乗せ、上からフェルトとウィングボルト等で止める構造となっています。真っ直ぐ上に伸びた「ストレート」タイプと途中からアームが伸びてセッティングの幅が広げやすい「ブーム」タイプの2種類があります。

シンバルホルダー

シンバルスタンドの上部を「シンバルホルダー」と呼び、クランプ等と組み合わせることでよりセッティングの幅を広げることができます。はじめからクランプとセットになっているものがほとんどです。

ドラムラック

「ドラムラック」はドラムセットを囲むようにパイプ状のラックをセットし、パイプにシンバルホルダーなどをセットしていきます。要塞キットと呼ばれるような多くの楽器をセッティングする際にはとても便利なハードウェアです。電子ドラムのセッティングにも多くみられます。

パーカッションスタンド

パーカッションをセットするスタンドを「パーカッションスタンド」と呼びます。複数のパーカッションをセットできるようになっており、スペースも取らないためパーカッショニストだけでなく、ドラマーにもおすすめなハードウェアです。

パーカッションホルダー

「パーカッションホルダー」はクランプ等によってパーカッションを1つずつセットする際に使用します。バスドラムに取り付けるものからシンバルスタンドなどに取り付けるものまで、様々なサイズや形状があります。

クランプ、アタッチメント、アダプタ

「クランプ、アタッチメント、アダプタ」はメーカーによって呼び方が異なる場合もありますが、基本的にはハードウェアをより便利にセットするためのパーツです。メーカーやサイズの違いによって取り付けることができないこともあり、初心者の方にはやや難しいですが、使いこなせると非常に便利です。「シンバルホルダー」や「パーカッションホルダー」もここに分類されてる場合があります。

ハードウェアの選び方

ハードウェアを選ぶ際に注意するポイントを「ハイハットスタンド」「スネアスタンド」「シンバルスタンド」「その他のスタンド」に分けて解説していきます。

ハイハットスタンド

ハイハットスタンドを選ぶ際に注意するポイントは”高さ””レッグ”、”ハイハットクラッチ”、”踏み心地”の3つです。

レッグ

レッグ部が二重構造になっている「ダブルレッグ」とシンプルな構造の「シングルレッグ」の2種類があり、持ち運びを考える場合は「シングルレッグ」それ以外の場合は安定性を考えて「ダブルレッグ」がおすすめです。
3脚タイプと2脚タイプがありますが、ツインペダルを使用する際は2脚タイプ、もしくは3脚でもレッグ部が回転して位置を調整できるタイプがおすすめです。

ハイハットクラッチ

トップハイハットを固定するために必要な「ハイハットクラッチ」にも種類があり、ただネジで止めている「スクリュー」タイプとワンタッチで取り外しできる「ロック」タイプがあります。後々買い換えることもできますが、叩いているうちに緩みやすい部分のため、安定した演奏のために「ロック」タイプがおすすめです。

踏み心地

ドライブやスプリングが搭載されているため、踏み心地に直結する部分はキックペダルと同様です。低価格モデルではスプリング調整ができない場合があったり、個人差によりますが、フットボードが滑りやすい(にくい)等の問題がありますので、可能であれば試奏してからの購入がおすすめです。

スネアスタンド

スネアスタンドを選ぶ際に注意するポイントは”高さ”、”サイズ”、”ティルター”の3つです。レッグ部は他のハードウェアと同様で、安定性の高いダブルレッグがおすすめです。

高さ

スネアスタンドによってセッティングできる高さの幅が異なりますので、自身の好みに合わせて選ぶ必要があります。この際にスネアドラムの深さによって高さが変わりますので注意してください。

サイズ

一般的な14″のスネアドラムであれば、特にきにする必要はありませんが、サイズには10″〜16″までの幅がありますので、自身の使用しているスネアドラムによってはアームの可動域も確認しておきましょう。

ティルター

セッティング時には傾きを調整しますが、その際に重要なパーツが「ティルター」であり、一方向のみの可動のものよりも、無段階で自由に可動するタイプをおすすめします。スネアドラムのセッティングの自由度はこの部分による影響が大きく出ます。

シンバルスタンド

シンバルスタンドを選ぶ際に重要なポイントは”高さ”、”重量”、”アームの有無”の3つです。レッグ部は他のハードウェアと同様で、安定性の高いダブルレッグがおすすめです。

高さ

シンバルスタンドによって高さ調整の幅が異なりますので、自身のセッティングに合わせたモデルを選ぶ必要があります。

重量

他のハードウェアよりも高くセッティングしたり、ブームスタンドにより重心よりも離れた位置にセッティングした際に安定性が低くなります。重量があるスタンドであれば、持ち運ぶ際にはデメリットにもなりますが、安定性も高いためおすすめです。最近では軽量化と安定性を兼ね備えたスタンドも登場しています。

アームの有無

よほどのこだわりがない限りは基本的にセッティングの自由度が高い「ブーム」タイプのスタンドがおすすめです。アームを収納し、「ストレート」タイプにすることもできるモデルもあります。ジャンルやバンドによってセッティングを変えることは度々ありますので、汎用性の高いスタンドは非常に便利です。

その他のハードウェア

その他のスタンド類やアタッチメントなどを選ぶ際は、メーカーによってパイプなどの口径、サイズが異なる場合がありますので、同じメーカーのものを使用するか、サイズを確認することを徹底してください。その他にもセッティングをどのように組んでいくかをスケッチしてみるなど、イメージしていくことが重要です。

おすすめなハードウェア紹介

おすすめなハードウェアをスタンドの種類ごとに紹介していきます。

ハイハットスタンドおすすめ3選

DW / 9500TB

高い安定性と軽やかな踏み心地、繊細なハイハットフットワークを可能にしたハイハットスタンドです。多くのドラマー達が愛用しているベストセラーのため、高価格ですが、誰にでもおすすめできるモデルです。2脚タイプのためツインペダルを使用する方にもおすすめ。

  • 重量:5.5Kg
  • 高さ調節幅:71cm〜109cm


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Pearl / H-1050

Pearlの人気キックペダル”Eliminator RED LINE”と同様のアクション、踏み心地を持つハイハットスタンドです。クセがなく誰でも使用しやすく、程よい価格のため、初心者にもおすすめできます。

  • 重量:5.7Kg
  • 高さ調節幅:70cm~96cm


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CNAOPUS / CHS-1

軽量かつ安定性を持っている「CHS-1」は特にジャズやセッションドラマーに人気の高いモデルです。ハイハット自体の鳴りも良くなるため、そこまでハードヒットしないドラマーにおすすめなハイハットスタンドです。

  • 重量:2.8Kg
  • 高さ調節幅:74cm~87cm


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おすすめのハイハットクラッチ

つづみちゃん

ハイハットクラッチにも種類がありますが、中でもおすすめなのが「PEARL / HCL-205QR」です。独自のロック方式を採用しており、高い安定性を誇ります。ワンタッチで脱着も可能で、シャフトを傷つけない固定方式など細かい部分などもこだわられています。現行の多くのハイハットスタンドに装着できるのもおすすめポイント。(中には装着できないケースもありますので、サイズは先に確認しておきましょう。)

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スネアスタンドおすすめ3選

Pearl / S-1030D

10″〜16″までの口径に対応しており、最大限低いセッティングを可能にしたスネアスタンドです。ジャイロロック・ティルターにより無段階で、どの角度でもセットできる汎用性の高さにより、どのような環境でも扱いやすいモデルです。

  • 高さ調節幅:31cm~52cm


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YAMAHA / SS950

3脚タイプのダブルレッグにはビッグラバーフィーとが取り付けられ、さらに内部にはノック式スパイクも内蔵。高いグリップ力による安定性の高さが魅力的なモデルです。アングル調整チルターによって自由な角度でセッティングも可能なスネアスタンドです。

  • 高さ調節幅:41cm~57cm


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DW / 9300AL

「DW / 9300AL」は空気圧によって高さ調整を行うエアーリフト方式を採用したスネアスタンドです。素早く、簡単に調整することができるため、セッティング時のストレスがなく、安定性も申し分ありません。

  • 重量:Kg
  • 高さ調節幅:約43cm~約55cm


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シンバルスタンドおすすめ2選

Pearl / BC-930

アームをパイプ内に収納することができるため、ストレートシンバルスタンドとしても使用可能なモデルです。180°無段階で調整できるユニロック・ティルターを搭載しており、ダブレッグ構造による安定性も高く、価格もお手頃なためおすすめです。

  • 高さ調節幅:約78cm~約180cm


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TAMA / HC84BW

パワーヒッターやシンバルを高くセッティングする方におすすめなのが「TAMA / HC84BW」です。アームにワンタッチで着脱可能なウェイトをセットすることができるため、安定性は数あるシンバルスタンドの中でもトップクラスです。

  • 重量:6.2Kg
  • 高さ調節幅:82cm~210cm


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その他のスタンドおすすめ2選

Pearl / CH70

「Pearl / CH70」はハイハットスタンドやシンバルスタンド等に取り付けられるブームシンバルホルダーです。スプラッシュシンバルなどのエフェクト系シンバルに最適で、ドラムセットだけでなく、カホンなどパーカッションを演奏する際にも活躍します。


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Pearl / PPS-37

「Pearl / PPS-37」はカウベルやブロックなどを取り付けることができるパーカッション・ブラケットです。「Pearl / CH70」と同様、様々なスタンドやパイプに装着できますので、音色の幅を広げたい際には楽器と共に候補に入れてみてください。


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ハードウェアにこだわることは快適な演奏に繋がりますので、予算等に余裕のある方は是非検討してみてはいかがでしょうか。

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